東急は、横浜市と東急が取り組む「次世代郊外まちづくり」で目指すまちの姿「コミュニティ・リビング」の推進に向け、モデル地区「たまプラーザ駅北側地区」で得た知見やノウハウを活かし、「青葉台エリア」への展開を開始すると、2020年12月10日発表した。
青葉台駅徒歩3分に位置する青葉台郵便局の空き区画を活用した地域交流拠点「(仮称)青葉台郵便局プロジェクト」(以下、本施設)を、2021年4月上旬に開業する。
横浜市と東急は、2012年4月に締結、2017年4月に更新した「次世代郊外まちづくりの推進に関する協定」に基づき、モデル地区を中心に、田園都市線沿線エリアの新しい働き方・暮らし方やコミュニティ形成の提案など、郊外住宅地の課題解決や新たな価値創造に取り組んでいる。
田園都市線沿線の住宅地は、「働く場」の不足や少子高齢化、コミュニティの希薄化などさまざまな課題を抱えている。特に、青葉台エリアでは、地域の中に図書館のように読書や作業ができる場や憩いの場・活動の場が少ないとの声が多く聞かれている。
この施設は、青葉台郵便局建物の2~3階をリノベーションするもの。2階エリアは、テレワークなどで利用できるワークラウンジや、交流の場となるブックラウンジ、イベントやセミナーでの利用が可能なワークショップスペースで構成。ワークショップスペースでは、青葉台エリアの郵便局や、商店街・大学などと連携し、地域活性化に貢献するワークショップやイベントなどを開催することで、地域の交流拠点を目指す。
3階エリアは、横浜市による「郊外部における働く場の創出事業」の拠点として位置付けた企業や地域の事業者向けの小規模オフィスとして運営し、横浜市と連携して持続可能な郊外住宅地のオフィスビジネスの検証を行う。
また、コワーキングスペースや小規模オフィスの設置により「働く」機能を導入し、「住む」、「働く・活動する」が融合した自由で豊かな新しいライフスタイルの実現を推進する。
東急では、今後も、「次世代郊外まちづくり」で培ったノウハウを活かして、田園都市線沿線の郊外住宅地に活動を展開し、産学公民連携のもと、地域の課題の解決に取り組み、魅力・価値の創出につながるまちづくりを推進していくとしている。
なお、施設開業に向けてのプレイベントとして、2020年12月から「働く」「子育て」をテーマに、地域の方々と青葉台の魅力を再発見するワークショップを計2回開催する。
1.「(仮称)青葉台郵便局プロジェクト」の概要
– 所在地:横浜市青葉区青葉台1-13-1
– 営業面積:1,289.20㎡(389.98坪)
– 構造・規模:鉄筋コンクリート造4階建
– 開業:2021年4月上旬
– 設計・監理:株式会社東急Re・デザイン
– 施工:未定
– 運営管理:東急株式会社(業務委託先(予定):株式会社セミ・チャームドライフ・アソシエイツ)
2.開業前ワークショップについて
※現時点のものであり、変更となる可能性がある
– 第1回:「この街で働くために」
・日時:12月26日(土) 14時~17時(約3時間)
・内容:この街の働く場としての現在地の認識をすり合わせながら、どうすればこの街に仕事が溢れていくのか、この街の働く未来をグループワーク形式で深堀りしていく。
申込URL:www.facebook.com/semi.c.l
・ファシリテーター:金子拓也(金子石油店代表取締役・NPO法人Waveよこはま代表理事)
・ファシリテーター:村野浩一 (青葉台駅前郵便局 局長)
– 第2回:「子どもが育つまち」
・日時:1月9日(土) 14時~17時 (約3時間)
・内容:将来地域のまちづくりを担う子どもたちの実情、諸問題の抽出をしながら、どうすればこの街に子どもたちが愛着を持ち、健やかに成長できるのかをグループワーク形式で深掘りしていく。
申込URL:www.facebook.com/semi.c.l
・ファシリテーター:竹本靖代(NPO法人あおば学校ネットワーク 理事長)