東急電鉄は12月16日、「令和2年度バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者表彰」(以下、本表彰)のうち、最も高い評価を受けた取り組みに送られる「内閣総理大臣表彰」を受賞したと発表した。12月16日に首相公邸において表彰式が執り行われ、菅内閣総理大臣から表彰を受けた。
この表彰は、2001年11月6日に開催された「バリアフリーに関する関係閣僚会議(第2回)」において創設され、今回が19回目。バリアフリー・ユニバーサルデザインの推進について顕著な功績のあった者を顕彰し、優れた取り組みを広く普及させることを目的として実施されている。
東急電鉄は、大手民鉄初の取り組みとして、2020年3月に東急線全駅(※)にホームドア・センサー付固定式ホーム柵の設置を完了したことや、各種アプリを利用したバリアフリーサービス向上の取り組みが高く評価され、今回、大手民鉄初の内閣総理大臣表彰受賞にいたった。
(※)世田谷線・こどもの国線を除く
主な評価ポイントは以下の通り。
■大手民鉄初の取り組みとして、2019年度末までに東急線全駅(※)にホームドア・センサー付固定式ホーム柵の設置を完了させ、ホーム上の安全性向上、安定運行に大きく寄与
(※)世田谷線・こどもの国線を除く
■東急線アプリによる、運行情報や各駅バリアフリー情報などさまざまな情報を多くのお客さまに提供
■駅ホーム上や改札口に設置のデジタルサイネージに緊急時には案内を掲出し、聴覚に障害をお持ちのお客さまへ情報を提供
■障害をお持ちのお客さまの列車乗降案内時に、乗車駅、降車駅の駅係員間で正確かつ容易に情報連携できる「バリアフリー連絡アプリ」の開発
■サービス介助士資格の取得推進、「接客サービス選手権」の定期的な開催による駅係員の接客技術の向上