東京工業大学(東工大)は、2015年10月から提供しているオンライン講座の「MOOC(ムーク)※」配信プラットフォームのedX(エディックス)に、8月、渡辺治理事・副学長(研究担当)による「プログラミングしながら学ぶコンピュータサイエンス入門」を公開した。
東工大では、現在までに9つのMOOCを提供。190を超える国と地域から受講者が参加していると云う。
「プログラミングしながら学ぶコンピュータサイエンス入門」では、日本発のプログラミング言語「Ruby(ルビー)」で実際にプログラミングを体験しながら、コンピュータサイエンスの基礎を学ぶことができる。
「計算を通じてコンピュータの世界を知る」ことを目的に開発されたこの講座は、日本語で学ぶことができ、高校生や大学生、社会人一般がコンピュータサイエンスを学びはじめる切っ掛けとして、また、2020年度からの小学校プログラミング教育の実施を前に、小学校の先生がコンピュータサイエンスの面から、基礎からプログラミングを学ぶためにも最適な内容となっていると云う。
更に、講座のまとめでは、直近の話題である人工知能やデータマイニング、シミュレーションについて、コンピュータと計算の視点から考えていく。
「プログラミングしながら学ぶコンピュータサイエンス入門」は、以下のedxページで無料での受講が可能。また、YouTubeでも公開している。
■(edx)プログラミングしながら学ぶコンピュータサイエンス入門:https://www.edx.org/course/TokyoTechX-introduction-to-computer-science
■(YouTube)コンピュータサイエンス入門:https://www.youtube.com/playlist?list=PLqX1hzBNwl2oMJqjuPylcf8aAQFSGCWQr
※ MOOC(ムーク/マッシブ・オープン・オンライン・コース:大規模公開オンライン講座):インターネット上で誰でも受講できる授業。2012年に主要なMOOC配信プラットフォームが立ち上がって以降、急速に拡大を続け、2018年には世界の900を超える大学等の高等教育機関から11,000のMOOCが提供されている。東工大のMOOC開発は教育革新センター・オンライン教育開発室が担当しており、マサチューセッツ工科大学とハーバード大学が設立したMOOC配信プラットフォームedXにて「TokyoTechX」(トーキョー テック エックス)として世界に向けて配信している。