東京工業大学は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に起因した社会の深刻な影響を克服し、社会に貢献するため「社会再起動技術推進事業(Social Rebooting Technology Initiative)」を立ち上げ、その第一弾の活動として、保有する特許131件を一定期間、無償で開放する「お役に立てれば(Hope to This Helps : HTH )プロジェクト」を開始した。
「お役に立てればプロジェクト」は、COVID-19に起因した社会の深刻な影響を克服し、社会のさらなる発展に貢献する事業への活用のため、東工大の研究者が発明した様々な分野で活用し得る最先端技術の特許131件を、無償で開放するというもの。
今回対象とした特許は、COVID-19感染拡大以前に取得されたもので、直接COVID-19対策のために開発されたものではないが、例えば、プラズマを活用した包装容器の殺菌技術、膨大なプレゼンテーション資料に対して利用者に検索結果を効率的に提供するe-ラーニング(遠隔学習システム)技術、要介護者及び介護者を支援するためのロボット技術などを含んでいると云う。
東工大は、企業や個人の創造的な視点を加え、これらをオープンイノベーションで活用することにより、COVID-19対策に寄与する事業化の加速や新たな活用方法を通じて、社会の再起動に貢献。また今後、社会再起動技術推進事業において、第二、第三のプロジェクトを立ち上げ、COVID-19による社会への影響の克服に役立つ活動を持続的に展開していくとしている。
[特許無償開放の概要]
– 申込期間:2020年5月1日 – 2021年2月28日まで
– 申請方法:特許実施許諾申込書の提出(用紙等は以下ウェブサイト参照)
※審査の結果、許諾が得られない場合もある。
– 無償期間:最長で2022年12月31日まで
– 対象(者):個人または法人
– 費用:無償
[問い合わせ先]
研究・産学連携本部社会再起動技術推進事業
HTH Project Task Force
メール : SocRb_TF1@sangaku.titech.ac.jp