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2018年11月9日【エネルギー】

東京ガス、独・RWE社と「相互協力に関する協定」を締結

NEXT MOBILITY編集部

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東京ガスは、11月9日、欧州大手総合エネルギー企業、ドイツのアールダブルイー社(RWE)グループのトレーディング事業会社、アールダブルイー・サプライアンドトレーディング社(RWE Supply & Trading)と、「相互協力に関する協定」を締結した。

 

アールダブルイー社は、本国ドイツを中心にオランダ、イギリス、チェコ等で幅広く事業を展開する、欧州を代表する総合エネルギー企業。また、アールダブルイー・サプライアンドトレーディング社は、欧州、アジア、中東でLNGトレーディングへ積極的に取り組み、また、電力、石油、天候デリバティブや再生可能エネルギーを含む幅広いコモディティ取引にも携わってる。

 

今回、両社は、戦略的協力関係の実現を目指した協定を締結することにより、原料調達等を中心とした分野において連携強化を図る。

 

また、両社は、協定を通じた具体的な取り組みの第一歩として、東京ガスが米国から調達するLNGに関し、「LNGの輸送効率向上を通じたコスト削減を目指す枠組み」の実現を目指すことに合意。今後、法的拘束力を伴う契約を締結すべく、両社で協議を進めていくとしている。

 

東京ガスは、1969年11月4日に日本で初めてLNGを導入し、2019年、LNGは導入50周年を迎える。

 

同社は、今後も「GPS2020」で掲げた国内外パートナーとのグローバルアライアンスの推進を実施し、LNGバリューチェーン強化を加速するとしている。

 

 

協定の締結について、東京ガスの執行役員 原料部長の比護隆 氏は以下のように述べている。

 

「大西洋市場だけでなく、アジア市場も含めた幅広いLNGポートフォリオをもつアールダブルイー社との連携により、アジア、北米、欧州の価格指標を跨ぐ柔軟なLNG取引を行い、原料価格の低減と安定化を目指します。今般のような連携を通じてさらなる原料価格の低減を進め、お客さまへご提供する付加価値の拡大に努めてまいります」。

 

また、アールダブルイー・サプライアンドトレーディング社の最高コマーシャル責任者アンドレー・ストラック(Andree Stracke)氏は、以下のように述べている。

 

「本協定の締結により、アジアで最も重要なLNGプレイヤーの一社である東京ガスとの協業深化が実現し幸いです。今後LNGの需要地としての欧州が果たす役割が大きくなるなか、アールダブルイーは、東京ガスとの協業促進およびLNGトレーディングの拡充を通じ、LNG市場の拡大に伴って生じる好機を捉えてまいります」。

 

 

[アールダブルイー社の概要]

 

アールダブルイー社は、ドイツエッセンに本社を構え、ガス・石炭・原子力・水力・再生可能エネルギーによる発電、およびエネルギー関連のトレーディングを行う総合エネルギー企業。

 

2018年3月には、ドイツのエーオン社(E.ON社)との資産交換により、エーオン社およびアールダブルイー社傘下のイノジー社(Innogy社)の再生可能エネルギー関連事業がアールダブルイー社に、イノジー社の再生可能エネルギー関連事業を除く事業がエーオン社にそれぞれ継承される計画を公表した。

 

当該資産交換は2019年末までに完了する予定で、完了後にはアールダブルイー社は、欧州第三位の再生可能エネルギーによる発電用能力を誇る、従業員数20,000名の企業体となる。

 

 

■RWE(英語):https://www.group.rwe/en

■RWE Supply & Trading GmbH(英語):https://www.group.rwe/en/the-group/organisational-structure/rwest

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。