東京ガスは、12月4日、アラスカ州政府100%出資のアラスカガスライン開発公社と、同社が推進している新規LNGプロジェクトに関する関心表明書を締結した。
今後、同プロジェクトからのLNG購入等について、両社で検討を開始する。
新規LNGプロジェクトは、アラスカガスライン開発公社が、米国アラスカ州ノーススロープガス田から産出された天然ガスを精製した後、ニキスキLNG基地に輸送し液化することにより、年間約2,000万トンのLNGを生産するプロジェクト。
米国アラスカ州と東京ガスの結びつきは強く、1969年11月に初めて日本および東京ガスがLNGを導入したのが米国アラスカ州のプロジェクト(※1)で、2019年には、アラスカ州からLNGを導入して50周年という記念すべき年を迎えると云う。
東京ガスは、本プロジェクトからのLNG購入等も視野に入れ、これまで取り組んできた原料調達の多様化を推進するとともに、今後も、供給安定性、価格、柔軟性のバランスに配慮しつつ、「チャレンジ2020ビジョン」で掲げた、調達先や海外上流事業のさらなる多様化・拡大に積極的に取組んでいくとしている。
※1:1969年11月4日、アラスカからLNG船「ポーラアラスカ号」が東京ガス根岸LNG基地に入船し、日本で初めてLNGが導入された。
[新規LNGプロジェクト概要]
・事業主体:
(液化基地事業者)アラスカガスライン開発公社(アラスカ州政府100%出資会社)
・出荷基地:ニキスキLNG基地(米国アラスカ州)
・液化能力:約2,000万トン/年
・商業生産開始予定:2020年代中頃
[アラスカガスライン開発公社の概要]
・会社名称:アラスカガスライン開発公社
・社長:キース メイヤー
・設立年:2013年
・本社所在地:アメリカ合衆国アラスカ州アンカレッジ
・株主構成:100% アラスカ州政府
・主な事業内容:天然ガス(※2)の精製・輸送・液化・販売(州内向けを含む)
※2:州北部のノーススロープガス田(プルドーベイ鉱区等)で産出する天然ガス