東京海上日動火災保険(以下、東京海上日動)と東京海上日動リスクコンサルティング(以下、TRC/※)は5月25日、ソフトバンク子会社でスマートモビリティサービス事業を行うBOLDLY(ボードリー)が提供する「DaiLY by dispatcher」を活用したバス事業者向けの新たな事故削減コンサルティングサービスを、6月1日から提供すると発表した。
東京海上日動とTRCは、保険契約を通じて収集した自動車事故のデータを蓄積し、データに基づいた事故削減の知見や、安全管理体制の構築・評価・運用に関する専門性を有していることから、TRCにおいて、それら知見や専門性を生かし、過去3年間で約200社のバス事業者へ事故削減コンサルティングサービスや、安全指導の支援サービスを提供してきた。
そのような中、両社は、バス事業者の安全性をより高精度に評価して事故削減を支援するため、BOLDLYと連携して、従来のコンサルティングサービスに、AIを活用して安全運転をサポートする「DaiLY by dispatcher」を組み合わせた新たなサービスを開発する。
※TRCは、最先端テクノロジーやIoTデバイスを活用する東京海上グループのデータ中核会社として、7月1日から商号を「東京海上ディーアール(※)」に変更する(東京海上ホールディングス2021年5月20日ニュースリリース「新たな価値創出に向けた事業の開始~データ中核会社『東京海上ディーアール』始動~」:https://www.tokiomarinehd.com/release_topics/release/l6guv3000000c8e3-att/20210520_Tokio_dR_j.pdf)。
[新サービスの特長]
事故削減コンサルティングサービスでは、BOLDLYが提供するバスの車内事故削減や運転記録に基づく効果的な運転指導を支援するバス事業者向けプラットフォームである「DaiLY by dispatcher」から収集したデータを元に、TRCの専門家がバスの安全性を高めるサポートや報告レポートを提供する。
・これまでは、添乗調査で短時間の運行を調査員の目視により調査していたが、新サービスでは、車内での転倒事故につながりやすい「乗客が着席する前の発進」や「走行中の乗客の移動」等を、AIが検知、バス内に設置したモーションキャプチャーカメラ(貸出)で映像を記録。また、そうした危険場面の発生時に運転士や乗客に注意喚起も可能。
・運転士の運転日報を自動で作成し、バスの急旋回・急発進・急加速等、7項目のアラートを記録。項目毎のアラート件数は、前回の運転や全社平均などと比較することも可能。
・収集したアラート件数・発生場所のマッピング情報をレポートにまとめ、安全性を評価。
東京海上日動とTRCは今後も、それぞれの顧客ネットワークを活用しながらバス事業者向けのコンサルティングサービスを提供し、より安全なバスの運行を支援していきます。また、BOLDLYが持つ技術やソリューションを活用しながら新たなサービスの研究・開発を進めていくとしている。
■(BOLDLY)DaiLY by dispatcher:https://www.softbank.jp/drive/service/daily/