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2024年12月23日【MaaS】

都営バス、乗降客数状況調査にアプリズム社のプロダクトを採用

坂上 賢治

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東京都交通局(都営バス)は12月23日、自社都営バスの乗降客数状況調査にあたり、AIエッジカメラによる検知ソリューションを提供するアプリズム社の「B-RIO(バス会社向け乗降客調査プロダクト:OD調査ソリューション)」を利用し実証実験を行ったことを明らかにした。

 

上記実証実験は、東京都交通局が業務効率化に向けたデジタル技術活用の一環として、これまで調査員がバスに乗車し計測していた利用者数等の調査を、AIカメラに置き換えることの有用性を検証するものとなった。

 

なおアプリズム社が提供した「B-RIO」には、Vieurekaが提供するVieurekaカメラ(AIカメラ)に加えて、クラウドからIoTデバイスを管理可能なVieurekaプラットフォームも活用された。

 

 

ちなみに上記のAIカメラを提供したVieurekaとは、パナソニックホールディングス、JVCケンウッド、WiL, LLCの共同出資により2022年7月に事業を開始した企業だ。

 

これら2社によって提供されることになった当該システムは、IoTデバイスをクラウドから管理・制御するため現場に立ち入ることなく遠隔からサービスの運用、保守、機能のアップデートを行える。

 

具体的には、IoTデバイスの死活監視、CPUやメモリーの状態監視、ログの取得、エラー通知、アプリケーションのアップデート、実行、停止、アンインストール、各種設定値の設定などが最適処理されるもの。

 

そんな「B-RIO」は先の通りで、バス路線上でODデータ(利用者がどの停留所から、どの停留所まで乗車したかを表すデータ)を自動的に集計、可視化することで路線最適化への活用を可能とする仕組み。

 

従来の手人力による一時的な調査よりも、継続的にデータを取得することが可能であると共に、ICカード以外の利用乗客もカウントできる。なおAIエッジカメラを使用した同プロダクトはプライバシーに配慮したデータのみでの連携が可能となっており、交通機関を利用する乗客も安心できるものとしている。

 

今回プロダクトを提供したアプリズムの仙敷久善 代表取締役社長は、「Vieureka社の高品質なIoTプラットフォームと連携した弊社のプロダクト〝B-RIO〟は、高精度のODデータ取得を継続的に行うことで、交通バス事業が目指す最適なサービスの提供に寄与いたします。弊社は、社会にとって役立つプロダクトの提供を通じて、地域社会への貢献活動を継続的に推進し、持続可能な社会の実現に向けて努力を続けてまいります」と述べた。

 

更にVieureka宮﨑秋弘 代表取締役社長は、「AIソリューションに強みをもつアプリズム社とIoTプラットフォームに強みをもつ当社との連携で、各バス停での乗降客数の継続的な把握を実現するための実証実験に貢献させていただくに至りました。アプリズム社との協業を深化し、今後もエッジAIの新たな社会実装・社会貢献を進めてまいります」と語っている。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

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1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。