東武鉄道は11月4日、2022年度内を目途に、日光・鬼怒川エリアを走行する列車及び都心から同エリアへアクセスする特急列車にかかる電力相当を実質的に再生可能エネルギー由来の電力に置き換えると発表した。
これにより、同エリアの鉄道輸送にかかるCO2排出量実質ゼロを実現する。
東武グループでは、サステナビリティの考え方のもと、環境負荷低減を重要課題としてとらえ、鉄道車両の省エネルギー化や太陽光発電所による電力の創出など、様々な取り組みを実施。日光・鬼怒川エリアにおいては、世界唯一の「歴史・文化・伝統と自然が共生する国際エコリゾート」を目指しており、2021年10月28日からは環境配慮型・観光 MaaS「NIKKO MaaS」のサービスを開始している。
カーボンニュートラルの実現にあたっては、東武日光線 下今市~東武日光間、及び東武鬼怒川線 下今市~新藤原間(合計23.3km)で運行する列車・同エリア内の駅等で使用する施設、また都心から日光・鬼怒川エリアへ運行している特急リバティ・スペーシアなどの特急列車にかかる使用電力相当について、東京電力エナジーパートナー㈱のFIT 非化石証書を活用したメニューなどを使用し、CO2排出量実質「ゼロ」となる電力に置き換える。
なお、供給される非化石証明書付電力の一部については、トラッキング付FIT 非化石証書を用いて、東武グループが保有する太陽光発電由来の環境価値が付いた電力を活用し、また沿線地域の太陽光発電の環境価値も積極的に取り込みながら、地域の脱炭素化に貢献する。