IP Bridgeは、同社が組成・運営する知財ファンド、合同会社IP Bridge1号が保有する無線通信規格関連の特許ポートフォリオに関して、Avanci(本社米国)が運営するワンストップ・ライセンス・プラットフォームにライセンサーとして加盟したことを、12月20日、公表した。
Avanciが運営するプラットフォームは、日本、米国、欧州および中国における主要な大手イノベーション企業が保有する、コネクティッドカーやスマートメーター向けの2G/3G/4Gモバイル技術に関する特許を、その技術を必要とするIoT業界の企業に対して、公平・合理的かつ被差別的な条件(FRAND条件)でライセンスする仕組み。
IoT業界に参入しようとする企業は、同プラットフォームを通じてライセンスを取得することで、複数の特許権者との個別のライセンス交渉といったことに過大な経営資源を投入する必要性から解放されるとともに、透明性が高い環境での事業遂行が可能となる。
同社は、効率的かつ透明性のあるライセンス・プラットフォームにライセンサーとして参加することを通じ、IoT業界の健全な成長に貢献できるものと考えているとコメントしている。
[株式会社IP Bridgeについて]
株式会社IP Bridgeは、2013年に官民ファンドである産業革新機構を中心に設立された、日本初、最大の知財ファンドの運営会社で、そのファンド規模は300億円。
その事業は、保有する特許のライセンスによる活用に加え、知的財産をベースに日本及び海外のパートナー企業とともに新たな事業を創出していくことや、知的財産をベースとしたファイナンスの支援なども手掛けている。
また現在、日米の大手企業、中小企業、大学などから譲り受けた3500件を超える日本及び外国特許を保有し、グローバルに構築した事業会社、金融機関および大学等との幅広いネットワークを通じて、それらの活用を推進。
保有特許の技術領域は、主に、移動体通信、半導体、画像コーデック、ディスプレイおよびモーター(自動車、ロボット、家電、電子機器)等に関連しているが、ICT領域に限らず、ヘルスケア、環境エネルギー、食品関係(機能性食品、食品加工)、医工連携など、幅広い領域において、知的財産の活用を推進している。
Avanci HP(英語サイト):http://avanci.com/