ティアフォーが主導するコンソーシアム概要
(オープンソースの)自動運転ソフトウェア〝Autoware(オートウェア)〟の開発を担うTIER IV( ティアフォー )は4月2日、国土交通省分の中小企業イノベーション創出推進基金に係るSBIR( Small Business Innovation Research )フェーズ3基金のうち、「地域公共交通に対応した自動運転技術実証」に応募し採択されたことを明らかにした。
上記のSBIR制度とは、スタートアップなどが研究開発を社会実装に繋げるために実施する大規模技術実証( フェーズ3 )に対して補助を行い、先端技術の社会実装の促進を図ることを目的としたもの。
今応募は、自動運転関連事業に取り組むBOLDLY、先進モビリティ、神奈川工科大学、交通安全環境研究所などとコンソーシアムを結成して応募したもので、コンソーシアムとしての交付上限額は2024年度から2027年度までの4年間で約77億円となった。
政府は、地域公共交通の持続可能性に係る課題解決に向け、自動運転移動サービスの実現を目標としており、ティアフォーは当該事業を主導する立場として、これまでの政府とのプロジェクトで得られた成果と知見や、コンソーシアムメンバーの強みを活用し、以下のフレームワークとパッケージを構築する。
ティアフォーでは、「自動運転システムの安全性評価プロセスを確立し、自動運転移動サービスの社会実装を推進していき、これらの取り組みを通して、政府が掲げる2027年度までに100か所以上での自動運転移動サービスの導入を実現し、更にその先の社会実装と普及を見据えながら、ドライバー不足など地域公共交通が抱える課題の解決に寄与していきます」と話している。
認証可能な自動運転システム開発運用統合フレームワーク
- 運行設計領域の定義
- リスクシナリオの導出プロセス
- 車両及びシミュレーション環境を活用した安全性評価手法
- 自動運転システムの安全な運用を行うためのマニュアルの作成フロー
- 設計、検証、実験、分析のサイクルを実現する開発運用プロセスなど
地域関係者が自動運転移動サービスを容易に導入できるようにするための自動運転パッケージ
- 自動運転レベル4に対応する車両
- 安全性評価手法とシミュレーション環境
- 自動運転車両向け運行管理システム
- 自動運転移動サービスの運用マニュアル
- 各種ツールなど
会社概要
社名:株式会社ティアフォー
所在地:東京都品川区
URL:https://tier4.jp
設立年月:2015年12月
主な事業内容:
・自動運転プラットフォーム開発事業
・自動運転ウェブサービス開発事業
・自動運転システム開発キット販売事業
・自動運転技術の教育事業