ティアフォーは、ノートパソコンやサーバーマシンを製造する台湾のクアンタ・コンピュータを引受先として、第三者割当による10億円の追加増資を実施した。
この資本業務提携により、クアンタ・コンピュータとティアフォーは最先端の自動運転システムを支える電子制御ユニット(ECU: Electronic Control Unit)の開発と商用化に共同で注力し、業界標準の獲得を目指す。
クアンタ・コンピュータとティアフォーは、オープンソースの自動運転ソフトウェア「Autoware」の開発で得られた知見とベストプラクティスに基づき、自動運転システムに最適なECUの要求仕様を提唱していく。
クアンタ・コンピュータはティアフォーの協力のもと既にAutowareを搭載したECUの開発を手掛けており、実験車両を用いた実走行試験を実施。Autowareを搭載したECUの市場投入によって、多くの企業に市場参入の機会が開けると同時に、様々なレベルの自動運転の商用化が一層加速することが期待できるとしている。
[クアンタ ・コンピュータについて]
クアンタ ・コンピュータ(Quanta Computer Inc.)は、Fortune Global 500 companiesにも選ばれているノートパソコンをはじめとするテクノロジー製品製造の世界的な大手企業で、情報、通信、ネットワーキング、家電、カーエレクトロニクスからクラウドコンピューティング等の製品を幅広く提供している。
設立は1988年。台湾に本社を置き、アジア、カナダ、北米、南米、ヨーロッパに主要な拠点を展開。クアンタグループ全体では、世界中に90,000人以上の従業員を擁し、2018会計年度の連結収益は340億米ドルに達している。
[ティアフォーについて]
ティアフォーは、「創造と破壊」をミッションに掲げるディープテック企業。世界初のオープンソースの自動運転OS「Autoware」の開発を主導し、様々な組織、個人が自動運転技術の発展に貢献できるエコシステムの構築を目標としている。
これを「自動運転技術の民主化」と位置づけ、世界中の人々が新しい時間と空間を享受できる社会の実現を目指している。
具体的には、自動運転システムの開発、サブスクリプションモデルによる自動運転EVの提供、自動運転EVを用いた無人物流・旅客サービス等に関するビジネスを手掛けている。
<会社概要>
– 社名:株式会社ティアフォー(Tier IV, Inc.)
– 本店所在地:愛知県名古屋市
– 代表者:武田一哉
– 設立年月:2015年12月
– 主な事業内容:
・自動運転プラットフォーム開発事業
・自動運転ウェブサービス開発事業
・自動運転システム開発キット販売事業
・自動運転技術の教育事業
– HP(英語):https://www.tier4.jp