豊田自動織機 (TICO)は3月22日、エンジン国内認証不正に係る再発防止策を、国土交通省に報告した。今後は、四半期ごとに、実施状況の進捗を報告していく。
豊田自動織機によるエンジン国内認証に於ける法規違反に対し、国交省は2月22日、二度とこうした不正行為を起こさない体制への抜本的な改革を促すべく、道路運送車両法の規定に基づいて、「自動車の装置の型式指定申請に係る違反の是正命令 」を発出すると共に、1カ月以内に再発防止策を報告し、その後四半期毎に再発防止策の実施状況を報告するよう求めた。
今回同社は、この是正命令に於いて講ずるべき措置として指摘された、「①会社全体の業務運営体制の再構築」「②エンジン・車両開発全体の業務管理手法の改善」「③不正行為を起こし得ない法規・認証関連業務の実施体制の構築」の内容、また、特別調査委員会による提言を踏まえた抜本的な再発防止策を取りまとめ、同省に報告した。
報告書では、同社は再発防止に向け、「安全、安心な品質の製品」を顧客に提供し、社会に貢献し続けるという原点に立ち返り、正しいことを正しく行うための「風土」「しくみ」「組織/体制」の3つの改革を再発防止策に落とし込み、全員が心を一つにして遂行。社長を委員長に、事業部長・チーフオフィサー・本社関連役員・部門長をメンバーとする「再出発委員会」によって推進し、その進捗状況や効果を定期的に確認しながら、一層の改善を重ねていくとしている。
また豊田自動織機では、認証制度の正しい理解を徹底せず、長期間にわたり法規違反を行い、それを是正できなかったことについて、経営の責任を重く受け止め、取締役社長(月額報酬30%×6ヵ月分)、経営役員(月額報酬20%×3ヵ月分)の報酬返納を実施。正しいものづくりを行う風土、しくみ、組織・体制づくりに、経営陣が全力をあげて取り組み、社員と力を合せて、再生を果たしていきたいとしている。
(豊田自動織機)エンジン国内認証における法規違反に関する再発防止策についてのご報告 (全文)(PDF)