日野自動車(本社:東京都日野市、社長:下義生、以下、日野)子会社のNEXT Logistics Japan(本社:東京都新宿区、社長:梅村幸生、以下NLJ)は、ニチレイロジグループ本社(本社:東京都中央区、社長:梅澤一彦)、日本梱包運輸倉庫(本社:東京都中央区、社長:大岡誠司)、三菱UFJリース(本社:東京都千代田区、社長:柳井隆博)を新たなパートナーとして迎えた。(坂上 賢治)
NLJは2019年12月に事業を開始。ドライバー不足や積載率の低下という物流の課題解決のため、いかに効率的に荷を運ぶかというソリューションづくりをパートナー企業と共に続けている。
今回、新たにパートナーに加わる各社が持つそれぞれの知見や技術により、NLJと各社が目指す新たな幹線輸送スキーム造りで、積載率、輸送効率の向上など将来的な幹線輸送の物流拠点(クロスドック)拡張に向けた枠組み作りを進めていく。なお今回参画の各社は合計で40百万円をNLJに出資する。
上記の具体的な取り組み例としては、ニチレイロジグループの持つ低温物流に関する豊富な知見を活かし、業界ニーズの大きいコールドチェーン輸送を行うことで、積み荷のバリエーションを増やす。
個々には日本梱包運輸倉庫は、多数保有するダブル連結トラックに関するノウハウの活用により、前後の荷室毎に温度設定を変えることで、従来は対応していなかった常温と低温の荷物の同時輸送を実現させていく。併せて後側の荷室を、クロスドックで別の連結トラックと交換するスキームにより、効率的で柔軟な輸送が可能としていく。
三菱UFJリース並びに三菱UFJフィナンシャル・グループ各社は、両社が持つノウハウを持ち寄り、将来的なクロスドック拡張などにも迅速に対応できるよう、物流施設の開発・保有に加え、アセットマネジメントスキームを構築していく構えだ。
ニチレイロジグループ本社、北川倫太郎業務革新推進部長は「弊社では、乗務員の働き方改革を進める中、(1)乗務員スイッチング運行、(2)定時発着ダイヤ運行、(3)パレット輸送推進などに取り組んでまいりました。
今後はさらなる革新を目指す上で、NLJ社の取り組みは私たちだけでは成し遂げることが出来ない、社会的課題を解決する取り組みであると考えます。参画することにより、日本の食を支え続けていきたいと思います」と語っている。
一方、日本梱包運輸倉庫の大岡誠司代表取締役社長執行役員は「劇的に変化する物流環境に対応するため、私たち日本梱包運輸倉庫の培ってきたダブル連結トラックの運行および荷役における現場力と、NLJ社の目指す物流スキームを共創させた新たなロジスティクスの進化を実現します。そして、この取組みに参加することで国家および地域・社会への安全と安心と安定に貢献させていただくよう取り組んでまいります」とコメントした。
また三菱UFJリースの水谷真基常務執行役員は「弊社はNLJ社の物流業界の課題解決に資する意義の高い事業ビジョンに共感しております。
弊社は、リース・ファイナンス機能、アセットに対する知見を活かすことでアセット価値創出力を発揮し、アセットビジネスのプラットフォームカンパニーとして「社会的課題の解決」に貢献することを目指してまいります。
パートナー企業の皆様と共に、社会にとって意義のある新たな価値を創造していきたいと思います」と話す。
最後にNLJの梅村幸生代表取締役社長は「昨年12月のパートナー5社との協業および幹線輸送事業の開始以降、多くの皆さまから 弊社の取組に対してのご共感をいただいております。
この度、さらに3社のパートナー追加により、低温輸送など輸送バリエーションの拡大、車両・物流施設等アセット活用最大化など物流効率化のノウハウを培うことにより、本取り組みを大きく加速させることが出来ると確信しております。ドライバー不足によりモノが運べなくなるという社会課題の解決に向け、今後も引き続き全力で取り組んでまいります」と結んでいる。