NEXT MOBILITY

MENU

2020年12月1日【社会インフラ】

電脳交通ら3社、福島県双葉郡で共助型移動支援実証を開始

NEXT MOBILITY編集部

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 

 

電脳交通は、都市再生機構(以下「UR都市機構」)が支援する福島県大熊町の復興事業の一環で、新しい交通システムである共助型移動支援サービスの実証事業に損害保険ジャパン(以下「損保ジャパン」)とともに参画し、移動支援サービスに必要な運行システムの提供と運行管理支援を提供する。電脳交通が12月1日発表した。避難指示が解除された町で、町内に住む方・働く方が協力しあい交通利便性を向上する実証事業となる。

 

 

 

■背景・目的

 

福島県大熊町は、平成23年3月11日の東日本大震災に伴う東京電力福島第一原発事故により全町域に避難指示が出された。震災当時の町民の多くが今も、県内外で避難生活を送っている。平成31年4月10日に大川原地区及び中屋敷地区の避難指示が解除され、そこを拠点に町を取り戻す歩みを進めている。

 

平成31年の一部避難指示解除後には町運営の循環バスを整備し、町内公共交通の基幹を整備したが、今般、令和2年3月公表の「大熊町交通まちつくりビジョン」に基づき、循環バス停までの移動が困難な方、バスが運行していない時間帯に移動を必要とする方に対し、町内に住む方・働く方が協力し合い、共助・互助の力で交通利便性を向上させるため、大熊町共助型移動支援サービスを検討するための実証事業を行う。

 

 

 

■取り組み概要

 

大熊町内で必要な移動についてバス・タクシー事業によって提供されない場合、町内在住者等が自家用車を用いて、町民に対して運送を支援するサービスの実証事業。

 

【実証日】令和2年12月11日金・12日(土)

     令和3年1月29日金・30日(土)

     令和3年2月19日金・20日(土) ※いずれも9時~17時

【運行エリア】大熊町内(ただし立ち入り許可が必要な区域は除く)

【利用料金】無料

【利用対象者】大熊町民及び町内居住者(要登録)

【ドライバー】大熊町民及び町内居住者(任意の登録ボランティア)

 

 

 

■各社の役割

 

大熊町:事業主体

UR都市機構:事業統括、事業支援

電脳交通:運行システム提供、その他運行管理支援

損保ジャパン:移動支援サービス専用自動車保険の提供

 

 

 

■事業スキーム 

 

 

 

本事業は、電脳交通が1年以上前から全国各地で展開している「地域交通ソリューション」の一環となる取り組みであり、これまで培った自家用有償旅客運送向けシステムを活用し、当初は民間ドライバーによる無償輸送の実証実験としてスタートする。将来は地域のタクシー事業者さまが運行管理を担い、有償輸送を提供していくことも見据え、運用支援を実施する。

 

電脳交通では、今後も「交通空白地帯や観光地における地域交通課題の解決支援」「交通以外の生活・観光サービスとの連携」「売上向上やDX推進などタクシー事業者さまへの支援」など、地域交通ソリューションの取り組みを推進していくとしている。

https://cybertransporters.com/bizdev/

 

CLOSE

坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。