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2024年12月14日【イベント】

オートカラーアウォード2024、マツダCX-80が獲得

坂上 賢治

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一般社団法人 日本流行色協会(JAFCA、所在地:東京都港区、理事長:樋口増生)は、優れたモビリティのカラーデザインを顕彰する制度「オートカラーアウォード2024」を12月13日・14日 東京国際交流館プラザ平成(東京・江東区)で開催した。

 

上記、オートカラーアウォードとは、一般社団法人 日本流行色協会(JAFCA)が主催する、モビリティのカラーデザインの企画力や、形との調和を含む、内外装すべてのカラーデザインの美しさを評価する顕彰制度で、1998年からはじまり、審査会としては2024年で26回目を迎えた。

 

 

<開催スケジュール>
●2024年12月13日(金)ノミネートデザインのプレゼンテーション
●2024年12月14日(土)実車審査、結果発表・表彰式

 

<対象>
カラーデザイン開発に最も注力した、日本国内市場に向けて販売されるモビリティのカラーデザインで、2023年12月14日〜2024年12月末までに一般消費者が購入(リース)出来る旨を発表しているモビリティであること。日本国内市場向けに生産、販売、輸入されたカラーデザインであること。審査当日に実車を展示できること。

 

<グランプリの審査視点>
●市場に影響を与えたか ●モビリティのカラーデザインとして企画、発想が優れているか ●デザインの企画、発想が他業種の手本となりえるか ●従来にない色域に挑戦して成果をあげているか ●狙い通りのカラーが表現されているか ●モビリティ全体でカラーの調和が考えられているか(※場合によって「特別賞」が選定される場合がある)

 

 

<審査委員>
以下の審査委員の投票結果により、賞が決定される。
河口 まなぶ(モータージャーナリスト)/大日方 伸(株式会社 積彩 CEO)/大澤 かほる(一般社団法人日本流行色協会 クリエイティブディレクター)/JAFCA 自動車色彩分科会メーカー代表審査委員 /一般審査委員

 

上記体制を介した診査の結果、今年の「グランプリ」はマツダ「MAZDA CX-80」のメルティングカッパーメタリックに。特別賞はスズキ「スイフト」クールイエローメタリック ガンメタリック2トーンルーフとなった。

 

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グランプリを獲得した「MAZDA CX-80」と担当デザイナーは以下の通り

 

 

【グランプリ】マツダ株式会社:「MAZDA CX-80」
テーマ/ELEGANCE & EMOTION “デザイナーとペインターの共創と挑戦”
カラー/エクステリア=メルティングカッパーメタリック
    インテリア=ブラック
担当デザイナー:

渡邉瑞希氏 (マツダ株式会社 デザイン本部 プロダクションデザインスタジオ カラー&トリムデザインGr)
堤遥加氏 (マツダ株式会社 デザイン本部 デザインモデリングスタジオ ハードモデルGr) 

 

 

授賞理由:カッパーの新しい表現を追求し、見事に実現した。内外がしっかりコーディネートされ、カラー、マテリアル、フィニッシュの3つのバランスが完璧に仕上がっている。細部までデザインにこだわり、それが一つの物として完成して、圧倒的な存在感を生み出している。クリエイターや技術者など色々な領域の人が価値観を共有するコミュニケーションメディアの開発と、そこから一つの物を作り上げている点がデザインの完成度をさらに上げている。

 

メーカーからのアピールポイントは以下の通り

 

・エクステリア/ELEGANCE & EMOTION “溶けるような銅”
マツダは“カラーも造形の一部”の思想の元に創色をしています。MAZDA CX-80の新色として“マツダの最上級フラッグシップに相応しい高級感や豊かさをもつ色”とは何かを考え、滑らかなボディサイドから溶けるような金属をイメージし、その中でも素材自体が持つ自然な色みから華やかさを感じる “銅”をモチーフとしました。

 

ELEGANCE & EMOTION (華やぎ誇らしい大人の色)を感じさせる銅とは何か。それはひと手間加え磨き整えられたような、洗練された柔らかな光を持つ銅でした。それらを実現するためにモデラーに“溶けるような銅”のイメージをオブジェで表現してもらい、ペインターと何度も共創を重ね“メルティングカッパー”が誕生しました。

 

・インテリア/ELEGANCE & EMOTION “大人の余裕を感じさせる黒内装”
MAZDA CX-80のデザインテーマである“Graceful Toughness”をより強く感じられる内装について考えました。インテリアデザインの造形の特徴は、大胆な骨格表現です。空間全体を引き締め、力強さを際立たせるために、艶をコントロールした黒基調の素材でまとめました。その中に繊細な差し色を加えることで配色バランスをチューニングし、洗練された大人の余裕を感じさせるインテリアを完成させました。

 

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特別賞を獲得した「スイフト」と担当デザイナーは以下の通り

 

【特 別 賞】スズキ株式会社:「スイフト」
テーマ/新しいスポーティ表現 壁を超えるCMF
カラー/エクステリア=クールイエローメタリック ガンメタリック2トーンルーフ
    インテリア=ブラック×ライトグレー
担当デザイナー:
邉田紘一氏 (スズキ株式会社 四輪デザイン部 インテリア課)

 

授賞理由:次世代に新しいエナジーを注入する色。新しいスポーティを追求し、伸びしろを感じさせる原石を生み出した。このCMFが次世代の車への高い関心を集めるきっかけになるだろう。イエローにグレーを合わせた、ツートーンカラーの新しい解釈も評価したい。

 

 

メーカーからのアピールポイントは以下の通り

 

新型スイフトのCMF開発は、市場調査の「スイフト=スポーティではない」という衝撃的な意見から、「スイフトってこうだよね」という自分たちの思い込みを見直すところから始まりました。これからの時代やユーザーに向けて、新しい「スポーティ」という表現をCMFで実現する為に、様々な壁を超えて開発しました。

 

・エクステリア/クールイエローメタリック ガンメタリック2トーンルーフ
未来的人工的だけど健康的なエネルギッシュさと軽やかさを感じる、それが新型スイフトのスポーティと解釈し、これからの時代にふさわしい価値観を表現したいというところから発想し生まれた色です。

 

・インテリア/ブラック×ライトグレー
エネルギッシュで軽やかな気持ちになれる内装空間を目指し、ブラックとライトグレーの2トーン内装で表現。その中で特にこだわったところは、ライトグレー樹脂の3次元的なグラフィックパターンです。新しい樹脂表現として動きと軽やかさのあるグラデーションが生まれ、魅力的なCMFを実現しました。

 

上記受賞は10のノミネートカラーデザインから選ばれた。その詳細は以下URLの通り
https://jafca.org/aca_posts/aca2024_nominate/

 

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「オートカラーアウォード2024」の開催組織の構成は以下の通り

 

〈主催〉
一般社団法人日本流行色協会(JAFCA)
理事長 / 樋口 増生(長瀬産業株式会社 機能化学品事業部 事業部長)

 

〈協賛〉
長瀬産業株式会社 / DIC 株式会社/東レ株式会社ウルトラスエード事業部 / クルツジャパン株式会社 / 大日精化工業株式会社 / トーヨーカラー株式会社 / 株式会社オリジン / 武蔵塗料株式会社 / スミノエテイジンテクノ株式会社 / 東洋アルミニウム株式会社 / 松崎化成株式会社 / 公益財団法人北播磨地場産業開発 / ダイハツ工業株式会社 /  ヤマハ発動機株式会社

 

〈後援〉
国土交通省 / 日本商工会議所 / 東京商工会議所 / 一般社団法人日本自動車工業会 / 一般社団法人日本塗料工業会 / 公益財団法人 日本デザイン振興会 / 公益社団法人日本インダストリアルデザイン協会 / 日本自動車輸入組合 / 一般社団法人日本インテリア協会 / 一般社団法人日本テキスタイルデザイン協会 / 一般社団法人日本自動車販売協会連合会

 

〈協力〉
カワサキモータース株式会社 / スズキ株式会社 / 株式会社SUBARU / ダイハツ工業株式会社 / トヨタ自動車株式会社 / 日産自動車株式会社 / 株式会社本田技術研究所 / マツダ株式会社 / 三菱自動車工業株式会社 / ヤマハ発動機株式会社 / ヤンマーホールディングス株式会社

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

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1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。