国土交通省は、7月17日、平成29年度の都市鉄道混雑率調査結果を公表した。
同調査は、通勤通学時間帯の鉄道の混雑状況を把握するため、毎年度実施。
また、オフピーク通勤の推進を図るため、今年度からは、「東京圏における今後の都市鉄道のあり方について」(平成28年4月20日交通政策審議会第198号答申)を踏まえ、東京圏の主要31路線等の路線について、ピークサイド各1時間の混雑率の公表を新たに始めた。
都市鉄道の混雑率(注1)については、「東京圏における今後の都市鉄道のあり方について」で、引き続き、ピーク時における主要31区間の平均混雑率を150%にするとともに、ピーク時の個別路線の混雑率を180%以下にすることを目指すこと、とされている。
また国交省では、、第198号答申で新たに「朝のピーク時のみならず、ピークサイド等の混雑状況について、『見える化』の検討を鉄道事業者において進めることが重要である」と示されたことを受け、今年度から東京圏の主要31路線等のピークサイド(注2)の公表も開始した。(平成29年度実績)
[三大都市圏主要区間の平均混雑率]
○東京圏:163%
○大阪圏:125%
○名古屋圏:131%
<三大都市圏の主要区間の平均混雑率の推移>
[目標混雑率180%を超えている個別路線(11路線)]
・東京地下鉄東西線:199%
・JR東日本京浜東北線:186%
・JR東日本総武緩行線:197%
・JR東日本埼京線:185%
・JR東日本横須賀線:196%
・東急田園都市線:185%
・JR東日本南武線:189%
・JR東日本中央快速線:184%
・JR東日本東海道線:187%
・JR東日本総武快速線:181%
・東京都日暮里舎人ライナー:187%
(注1)混雑率:最混雑時間帯1時間の平均
(注2)ピークサイド:最混雑時間帯の前後の1時間の平均
<東京圏の主要区間の混雑率>
(注)混雑率は最混雑時間帯1時間の平均
◎主要区間:国土交通省において継続的に混雑率の統計をとっている区間等
※銀座線の区間は平成9年度から赤坂見附→虎ノ門より変更
※東急田園都市線の線名は平成12年度から新玉川線より変更
※東京地下鉄東西線の区間は平成13年度から門前仲町→茅場町より変更
※京成押上線の区間は平成14年度から四ツ木→八広より変更
※都営浅草線の区間は平成16年度から押上→本所吾妻橋より変更
※都営新宿線の区間は平成16年度から新宿→新宿3丁目より変更
※京王井の頭線の区間は平成25年度から神泉→渋谷より変更
※JR東日本京浜東北線の区間は平成27年度から上野→御徒町より変更
※JR東日本常磐線(快速)は(中電)と同区間・同停車駅であるため、平成29年度から合算値とした。
<名古屋圏の主要区間の混雑率>
(注)混雑率は最混雑時間帯1時間の平均
◎主要区間:国土交通省において継続的に混雑率の統計をとっている区間
※名古屋市鶴舞線の区間は平成24年度から川名→御器所より変更
<大阪圏の主要区間の混雑率>
(注)混雑率は最混雑時間帯1時間の平均
◎主要区間:国土交通省において継続的に混雑率の統計をとっている区間
※阪神本線の区間は平成21年度から淀川→野田より変更
※近鉄南大阪線の区間は平成23年度から河堀口→大阪阿部野橋より変更
※近鉄京都線の区間は平成24年度から桃山御陵前→丹波橋より変更
※JR西日本東海道線(緩行)の区間は平成24年度から新大阪→大阪より変更
※大阪市谷町線の区間は平成25年度から天王寺→天王寺前夕陽ヶ丘より変更
[資料]
■最混雑区間における混雑率(PDF):http://www.mlit.go.jp/common/001245349.pdf
■東京圏における主要区間等の混雑の見える化(PDF):http://www.mlit.go.jp/common/001245351.pdf