国土交通省は、3月23日、車検切れ車両・街頭検査への「ナンバー自動読取装置」試行導入の結果を公表した。
全国5箇所で実施された街頭検査では、計3,696台のナンバーを読み取り、車検切れ車両は7台、そのドライバーに対し、直接指導のうえ警告書が手交された。
この可搬式の「ナンバー自動読取装置」は、平成29年9月15日に公開デモが行われたもの。
国交省では、車検切れ車両による運行は安全上の問題があるほか、自動車損害賠償責任保険(強制保険)が切れている可能性も高いことから、無作為に抽出した車検切れ車両のユーザーに対し、注意ハガキを送付、国土交通省HPにおける通報窓口の設置等を行ってきた。
これらに加え同省は、車検切れ車両の取締りを強化するとして、平成29年度から、街頭検査で可搬式の「ナンバー自動読取装置」を試行導入し、公道を走行する車検切れ車両のドライバーに対して、直接指導・警告する対策を行うことを発表。
試行運用は、平成29年の10月から12月にかけて、北海道札幌市、沖縄県宜野湾市、長崎県佐世保市、茨城県坂東市、兵庫県西宮市の5箇所で行われ、今回その結果が公表された。
同省は、この試行運用の結果を踏まえ、来年度、全国の運輸局に当該装置を本格導入し、全国における街頭検査において、車検切れ車両の捕捉・指導を行っていくとしている。
[可搬式「ナンバー自動読取装置」の試行運用実施結果]
※1 読取車両数:ナンバープレートを読み取った車両の数
※2 警告書を交付した車検切れ車両は、警察に引き渡すとともに、その後車載専用車等により移動された。
「ナンバー自動読取装置」の公開デモについての国交省HP:
http://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha09_hh_000163.html
無車検車・無保険(共済)車通報窓口システム
http://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_tk5_000012.html