味の素冷凍食品、テーブルマーク、ニチレイ、ニッスイ、マルハニチロの5社は6月19日、一般社団法人日本冷凍食品協会が2023年12月25日に公表した「物流の適正化・生産性向上に向けた冷凍食品業界の自主行動計画」に従い、今後の冷凍食品物流に於ける効率的で安定的な物流体制の実現と持続的成長への検討を協働の場で進めることになったと発表した。
物流業界の労働力不足への対応、GHG排出量の削減などの環境保全への配慮など、これからも深刻さが増していく物流全般に係る諸課題への速やかな対応が求められるなか、冷凍食品物流では、手荷役が多いなど特有の課題解決も迫られている。
そのような背景を受け上記の5社は、これからの冷凍食品物流の効率性を高めていくために、個社単体での対策を進めることに加えて、5社による新たな協働体制により既存の枠組みを超えた取り組みを推進していき、冷凍食品物流全体の生産性向上、持続的な成長の強化と、今後の業界標準化への促進に繋げたい考えた。
当該5社では、「これまでも個社同士の取り組み連携の中で、全国各エリアでの共同物流を行ってまいりましたが、今後は、これを基盤としながらも、5社によるあらたな協働検討体制により冷凍食品物流の更なる基盤強化を図ります」と話している。
5社協働体制での主な検討内容は以下の通り
1.共同物流の拡大
共同保管・配送による積載率の向上と物流ネットワークの安定化
2.物流課題への対応
物流現場における生産性向上への協働の取り組み
3.物流GⅩ・DXの推進
共通プラットフォームによるデータ共有・利活用