TOYOTA GAZOO Racing(以下TGR)は9月22日、サウジアラビアを舞台として2022年1月2日にスタートを切るダカールラリー2022に、4台体制で参戦すると発表した。
2021年大会に引き続き、ナッサー・アル-アティヤ/マシュー・ボーメル組をリーダーに、ジニエル・ド・ヴィリエールがデニス・マーフィをナビゲーターに、そして、2回目のダカール挑戦となるヘンク・ラテガン/ブレット・カミングス組、シャミア・ヴァリアワは新たに加わるダニー・スタッセンとのコンビという4台となる。
TGRのダカールチームは、これまでのT1カテゴリーを拡張する形で設定されたT1+カテゴリーに適合する、ダカール仕様のハイラックスを開発。このプロトタイプ車両は、開発中のカーボンファイバーボディのままテストを行っており、最終的なカラーリングは2021年終盤に発表される予定だ。
TOYOTA GAZOO Racingの理念である「もっといいクルマづくり」に基づき、チームはハイラックスの改良を続けており、2022年のダカールラリーへ向けて、チームは最新のレギュレーションにあわせて開発したハイラックスを投入する。新カテゴリーT1+に適合させたハイラックスは、2018年に最初のバージョンが開発され、2019年にダカール制覇を成し遂げた、実績ある既存のハイラックスをベースにしているが、タイヤは32インチから37インチへと大径化すると共に、トレッドは245mmから320mmへと拡げられ、サスペンションストロークも280mmから350mmへ伸ばされるなど、シャシー周りは大きく変更された。
また、エンジンは発売されて間もない新型ランドクルーザー300 GR-Sへ搭載されたV6ターボエンジンベースへと変更。このエンジンは市販状態で305kW(約415馬力)の出力を毎分5200回転、650Nmのトルクを毎分2000回転で発揮しますが、ラリー仕様はさらにチューニングにより高出力化される。
ダカールラリー2022は今年もサウジアラビア1国を舞台とし、その砂漠地帯を時計回りに回るルートで開催される。ラリーは1月2日に、サウジアラビア北部の都市ハイールをスタートし、南下してエンプティクォーターへと向かう。スケジュール中間となる1月8日にはサウジアラビアの首都リヤドでの休養日が設けられ、そして、ラリーは南西へとルートを取り、1月14日にジェッダでフィニッシュを迎える。
ダカールラリー2022の最終的なルートはまだ発表されていないが、その路面状況は2020年及び2021年大会と似たものになると予想されている。