TOYOTA GAZOO Racing(以下「TGR」)は11月7日、2021年FIA世界耐久選手権(WEC)最終戦バーレーン8時間の決勝レースで、TGRのハイパーカー GR010 HYBRIDが1-2フィニッシュを飾ったことを発表した。
中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレーのGR010 HYBRID 8号車が今季3勝目を挙げ、TGRのWECレギュラードライバーとして最後のレースとなる中嶋はラストレースを勝利で飾った。
また、今季のル・マン24時間レース覇者である小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスの3名が駆るGR010 HYBRID 7号車は2位でこのレースをフィニッシュし、ハイパーカー時代の初代ドライバーズチャンピオンを獲得した。
小林はこれで、4輪レースで初めて2度の世界チャンピオンを獲得した日本人ドライバーとなり、ロペスはアルゼンチン人として、偉大なる先達のファン・マヌエル・ファンジオに並ぶ、5度目のFIA世界チャンピオンを獲得することとなった。
今大会に出場した2台のGR010 HYBRIDには、3度のル・マン24時間制覇を成し遂げた中嶋の耐久レースでのキャリアに敬意を表した特別なマーキングが施された。中嶋はWECのレースに通算59戦出場し、17勝。2018-2019年シーズンには、ブエミとフェルナンド・アロンソとのトリオで、日本人として初となる、4輪サーキットレースでのFIA世界チャンピオンに輝いた。
そしてこの日TGRは、WEC史上初の、シーズン全戦での勝利と言う新たな記録を打ち立てている。2012年の参戦以来通算70戦目となったこのレースで、前シーズンからの連続勝利記録も9へと伸ばすこととなった。また、前週行われた第5戦バーレーン6時間では、4度目となるチームチャンピオンも決めている。
■WEC 第6戦バーレーン8時間 決勝結果(総合順位)