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2022年2月28日【イベント】

TGR勝田、GRヤリスラリー1で総合4位を獲得

NEXT MOBILITY編集部

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TOYOTA GAZOO Racingは2月28日、TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムに参加中の勝田貴元氏が、GR YARIS Rally1での出場2戦目で総合4位を獲得したと発表した。

 

勝田氏は、2月25日(金)から27日(日)にかけて、スウェーデン北部のウーメオーを中心に開催された、2022年FIA世界ラリー選手権(WRC)第2戦「ラリー・スウェーデン」に、コ・ドライバーのアーロン・ジョンストン氏と共に出場している。

 

今回、新開発のハイブリッドラリーカー、GR YARIS Rally1で総合4位に入り、自身のキャリア初となる総合2位を獲得した昨年6月のサファリ・ラリー・ケニアに次ぐ、好成績を残した。

TOYOTA-GAZOO-Racing・ロゴ

2022年のWRCは車両レギュレーションが大きく変わり、新たにハイブリッドシステムを搭載する「Rally1」がトップカテゴリーラリーカーに位置づけられている。フルスノーラリーイベントのスウェーデンは、FIA Rally1技術規則に基づいて開発されたGR YARIS Rally1にとって2戦目となり、勝田氏は最高出力500馬力以上を発揮するハイブリッドラリーカーで、氷雪路に挑んだ。

 

2年ぶりの開催となったラリー・スウェーデンは、雪を求めて開催地を以前よりも大きく北に移動。北部の中心的な都市であるウーメオーを中心とする、新しいイベントに。ステージも完全に新しくなったため、ドライバーとコ・ドライバーはレッキ(コースの下見走行)で、ペースノートをゼロから作らなくてはならず、それもまた勝田氏にとって大きなチャレンジになった。

 

ラリー初日、勝田氏は新しいクルマと予想以上に滑りやすい氷雪路に苦戦、SS4では雪壁に突っ込みタイムロスを喫した。しかし、午後のステージではタイムが向上し、一日の最後のSS7では3番手タイムを記録。競技初日を総合6位で終えた。競技2日目の土曜日は、クルマに対する自信をさらに深め、安定して5番手前後のタイムで走行。総合5位に順位を上げた。そして、最終日の日曜日は総合4位に上がり、ボーナスポイントを獲得可能な最終のパワーステージでは、4番手タイムを記録し2ポイントを獲得。総合4位という結果だけでなく、スピードも大きく向上し、非常に良い形でラリーを締めくくった。なお、勝田氏はスウェーデンで合計14ポイントを獲得し、ドライバー選手権におけるランキングを6位に上げた。

 

 

勝田貴元氏:総合4位でフィニッシュすることができて、とても嬉しく思います。ラリー序盤は苦労しましたが、終盤はクルマが乗りやすくなり、ステージを楽しむことができました。サービスごとにセッティングをいろいろと変えた結果、最後はクルマのフィーリングが完璧になったので、チームには本当に感謝しています。特に土曜日以降は、クルマがとても乗りやすく感じられました。パワーステージでは、少しでも多くポイントを稼ごうとかなり攻めて走り、2ポイントを獲得することができました。もう少し速く走ることもできたとは思いますが、満足しています。しかし、何よりも重要なのはラリーを最後まで走り切ったことです。この週末、本当にいい仕事をしてくれたコ・ドライバーのアーロンにも感謝しています。

 

ユホ・ハンニネン氏(インストラクター):タカにとって、非常にポジティブなラリーだったと思います。金曜日には小さなミスをしましたが、最終的な総合順位に大きな影響は及ぼしませんでした。クルマのセットアップを少し変更したところ、土曜日は朝からすぐに自信を取り戻しました。土曜日、日曜日とコンスタントに好タイムを記録し、最後のパワーステージでもいい走りで好タイムを記録して、ラリーウィークを締めくくりました。私も、とても満足しています。モンテカルロの後、新しいクルマでこのような好成績を残したことで、タカは次のクロアチアに自信を持って臨むことができるに違いないと思っています。

 

 

■ラリー・スウェーデンの結果
1 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン(トヨタ GR YARIS Rally1):2h10m44.9s
2 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1):+22.0s
3 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ GR YARIS Rally1):+30.6s
4 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1):+2m19.4s
5 ガス・グリーンスミス/ヨナス・アンダーソン (フォード PUMA Rally1):+3m20.4s

 

 

 

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。