TOYOTA GAZOO Racing(以下「TGR」)は7月19日、TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムに参加中の勝田貴元が、7月15日(木)から18日(日)にかけてエストニアのタルトゥで開催された、2021年FIA世界ラリー選手権(WRC)第7戦「ラリー・エストニア」に、コ・ドライバーのダニエル・バリットと共にヤリスWRCで参戦したことを発表した。
勝田は総合3位につけていたが、ジャンプの着地の際にコ・ドライバーのバリットが首に違和感を覚えたため競技続行を断念、リタイアを選択した。
ラリー・エストニアは2020年に初めてWRCとして開催され、その素晴らしいステージと、質の高いオーガナイズが高く評価され、今シーズンもWRCのカレンダーに加わった。エストニアのステージは全体的にハイスピードだが、今大会ではテクニカルなセクションも増えている。また、クレスト(丘)や大きなジャンプも多く、テクニックと度胸の両方が求められる1戦となった。
昨年、勝田はこのラリーにヤリスWRCで出場し、最終日にクラッシュを喫するまでは、総合5位以内を走るなど、トップの選手達に負けない速さを披露した。今シーズンは開幕から全戦で総合6位以内に入り高い安定性を示すとともに、いくつかのステージではベストタイムを記録するなどスピードも確実に向上し、リザルトは総合6位、総合4位と、順調に上がっていった。そして、前戦のサファリ・ラリー・ケニアでは総合2位に入り、初表彰台を獲得している。