TOYOTA GAZOO Racingは10月18日、2021年全日本ラリー選手権(JRC)第10戦「第48回M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ2021」で、勝田範彦/木村裕介組が優勝したことを発表した。
また、眞貝知志/安藤裕一組は5位入賞を果たしている。
モータースポーツの厳しい環境の下で「人を鍛え、クルマを鍛える」ことを目的に、2015年から全日本ラリー選手権に参戦するTOYOTA GAZOO Racing。2021年からはGRヤリスをベースとする「GR YARIS GR4 Rally」を投入し、最上位カテゴリーであるJN1クラスに挑戦している。
「第48回M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ2021」は、10月15日(金)〜17日(日)にかけて、岐阜県高山市を拠点に開催された。2020年大会は新型コロナウイルス感染拡大の影響により中止となったため、今大会は2年ぶりの開催となった。
6月に開催された第6戦モントレー以来、約4カ月ぶりとなるターマック(舗装路)ラリーとなり、チームはシーズン前半のターマックラリーで培った知見に加えて、グラベルラリーで得られたデータ、さらにテストにおけるドライバーからのフィードバックを活用して、駆動系ほか様々な領域に改良を施した。
6つのSSを走行するラリー初日、勝田選手は3つのSSでトップタイムを記録して、2番手に17.6秒差をつける好走。最終日のSS7は路面コンディション悪化ためキャンセルとなったものの、勝田選手はSS9でのトップタイムをはじめ、安定したペースで走り切って3連勝、そしてGR YARIS GR4 Rallyでのターマック初勝利を決めた。また、眞貝選手も2つのSSで3番手のタイムを出すなど上位に食い込むペースで、5位入賞を手にしている。
なお、次戦は10月29日(金)~31日(日)、愛媛県上浮穴郡久万高原町を中心に開催される全日本ラリー選手権(JRC)第4戦久万高原ラリー(当初の5月から延期されたため実質的な最終戦)に出場予定となっている。
■第48回M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ2021 JN1クラス最終結果
1 勝田 範彦/木村 裕介(GR YARIS GR4 Rally) 47:11.2
2 福永 修/齊田 美早子(シュコダ・ファビアR5) +11.0
3 鎌田 卓麻/松本 優一(スバルWRX STI) +35.9
4 奴田原 文雄/東 駿吾(トヨタGRヤリス) +41.3
5 眞貝 知志/安藤 裕一(GR YARIS GR4 Rally) +44.4
6 新井 敏弘/田中 直哉(スバルWRX STI) +55.0
7 新井 大輝/小坂 典嵩(スバルWRX STI) +57.5
8 柳澤 宏至/保井 隆宏(シュコダ・ファビアR5) +59.3
9 山本 悠太/立久井 和子(トヨタGRヤリス) +2:08.4
10 徳尾 慶太郎/石田 一輝(トヨタGRヤリス) +3:48.7
11 嶋村 徳之/和氣 嵩暁(トヨタGRヤリス) +3:51.5
参戦12台、完走10台