トヨタ自動車傘下のTOYOTA GAZOO Racing(トヨタ・ガズー・レーシング/以下、TGR)は6月23日、第50回ニュルブルクリンク耐久シリーズ(NLS:Nürburgring Langstrecken Serie/※1)について、24時間耐久レースは見送り、第4戦と第6戦に参戦すると発表した。
24時間耐久レースへの不参加は、開催日程(5月28日~29日)が国内主要レースと重複し、十分なチーム体制を敷くことが困難であるためだと云う。
ドイツ北西部、ラインラント=プファルツ州アイフェル地方のニュルブルクにあるこのサーキットは、1周25km、高低差300m、172のコーナーを持つ過酷なコース。TGRでは、人を鍛え、クルマを鍛えることを目標に、2007年からこのサーキットで開催される24時間レースに参戦してきた。
社員メカニックやエンジニアは、TGRのもっといいクルマづくりの原点ともいえる24時間耐久レースへの参加を通じて、通常のテストコースでの実験評価よりもさらに過酷な環境下でクルマの限界を知り、改善力を養うといった経験を積み、その後様々な車両開発の現場で活躍していると云う。
今回参戦するNLS第4戦(6月25日開催)は、4時間の耐久レースで、ドライバーに片岡龍也選手、石浦宏明選手、佐々木雅弘選手、松井孝允選手の4名を予定。また、NLS第6戦(9月10~11日開催)は、6時間のレースが2日間に亘って実施される合計12時間の耐久レースとなる(第6戦のドライバーは後日決定)。
TGRは、ボディの高剛性化や空力開発、サスペンション技術を中心に、将来の市販車に活かすための先行技術を多分に投入した「LEXUS LC」と、先代からパワーアップした2.4Lエンジン搭載の新型「GR86」(ニュルブルクリンク初登場)を投入し、世界一過酷なコースに挑む。
[2022年NLSへのTGR参戦体制] (ドライバーの国籍はすべて日本)
<ゼッケン、クラス、車名、ドライバー、チーフメカニック、チーム監督>
– 345、SP-Pro、LEXUS LC、石浦 宏明/大嶋 和也/松井 孝允/蒲生 尚弥、南 剛史(*)、平田 泰男(*)
– 244、SP4、GR86、片岡 龍也/佐々木 雅弘/山下 健太/豊田 大輔(*)、加藤 恵三(*)、平田 泰男(*)
*トヨタ自動車株式会社 所属。
[パートナー企業]