東京ガス100％出資子会社の東京ガスエンジニアリングソリューションズ（TGES）は、タイPTT LNG Company Limited（PTTLNG）から、タイ王国で、またPTTLNGにとって2箇所目となる、新たに立地する「Nong Fab（ノンファブ）LNG受入基地」（750万トン/年）の建設工事におけるプロジェクト・マネジメント・コンサルタント業務（PMC業務）を受注したことを、1月9日に発表した。
同国での日本企業によるLNG受入基地関連プロジェクトのPMC業務の受注・実施は、2014年にTGES（当時は東京ガス・エンジニアリング）が同社から受注した「Map Ta Phut（マプタプット）LNG受入基地」拡張工事におけるPMC業務に続き2例目となる。
PTTLNGの親会社であるタイ石油公社（PTT Public Company Limited：PTT）は、2023年までにLNGの受入能力を現在の年間1,000万トンから年間1,900万トンまで増強する計画としており、この受入基地は、その一環で建設されるもの。
TGESは、PTTから2箇所目の新規LNG基地建設の候補地選定及び初期技術検討を受注し、その後、PTTLNGから基本設計業務（FEED）及び建設工事請負事業者選定業務を受注した。
これらの新規LNG基地に係る業務に加えて、「Map Ta Phut LNG受入基地」でのPMC業務を通じ、東京ガスやその他国内外LNG受入基地建設、運用によって豊富に蓄積されたTGESの高い技術力（※）が認められたことで、本PMC業務の国際入札に参加し、厳正なる審査同入札を経て今回の受注に至ったとコメントしている。
※東京ガスの日本国内における4基地をはじめ、タイ、韓国、フィリピン、台湾、インドネシア、UAE、インド、バングラデシュ、ミャンマー、ベトナム、中国、スペイン、ポルトガルなど多数のLNG受入基地エンジニアリングに関わった実績
TGESは、「東京ガスグループ2018-20年度経営計画『GPS2020』」で掲げている「海外市場における天然ガスを中心とした環境に優しいエネルギー供給」の実現に向けて、今後も事業を積極的に展開していきたいとしている。
[PMC業務の概要]
発注元：PTT LNG Company Limited
契約期間：2021年12月まで
主な業務内容：PTTLNGの代理として、建設工事請負事業者が行う設計・調達・建設・スタートアップ（試運転）を問題なく計画通り円滑に進めるようプロジェクト全体の管理を実施するもの。