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2018年2月6日【エネルギー】

TGES、住友化学愛媛工場内にLNG基地建設。新居浜LNG(仮称)設立へ

NEXT MOBILITY編集部

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東京ガスエンジニアリングソリューションズ(TGES)、四国電力、住友化学、住友共同電力、および四国ガスは、住友化学愛媛工場内に新たにLNG基地を建設し、住友化学愛媛工場構内および、住友共同電力が新設する天然ガス火力発電所へガスを供給することを主とする事業に関し、事業化を決定した。また、これに合わせて2月6日、共同事業契約を締結した。

東京ガスエンジニアリングソリューションズ(TGES)・ロゴ この事業は、2017年5月にTGES、四国電力、住友化学、住友共同電力の4社で共同検討を開始し、その後、地元企業である四国ガスもパートナーに加わり、5社で検討を重ねてきたと云う。

 

今後、5社の共同出資で、2018年4月を目途に合弁会社「新居浜LNG株式会社(仮称)」を設立し、LNG基地の建設を開始する。

新居浜LNGでは、同基地におけるLNGの受け入れやガス化等の基地操業を担うとともに近隣地区へのガス/LNG供給を目指すとしている。

 

この事業は、LNG基地建設・運営等のエンジニアリングに関するノウハウを有するTGES、エネルギー供給を通じて四国地域の成長を目指す四国電力ならびに四国ガス、および省エネ・CO2削減によって環境負荷の低減を目指す住友化学ならびに、住友共同電力が連携し、環境に優しい天然ガスの普及・拡大を図るとともに、安定的かつ効率的なエネルギー利用を行っていくものだとしている。

 

 

[設立会社の概要]

 

– 会社名:新居浜LNG株式会社(仮称)
– 本店所在地:愛媛県新居浜市
– 設立時期:2018年4月(予定)
– 役員:出資企業から派遣
– 資本金:107億円
– 出資比率:
  ・TGES50.1%
  ・四国電力30.0%
  ・住友化学9.9%
  ・住友共同電力 5.0%
  ・四国ガス5.0%
– 事業内容:ガス受託加工、LNG基地オペレーション&メンテナンス、ガス/LNG販売等

 

[LNG基地の概要]

 

– 建設予定地:愛媛県新居浜市惣開町5番1号
– 設備概要:
  ・LNGタンク(23万kl)
  ・外航船用海上バース
  ・LNG気化器
  ・ローリー出荷設備等
– 今後の主なスケジュール(予定):
  ・2018年4月 合弁会社設立
  ・2018年6月 建設工事着工
  ・2022年2月 LNG基地操業開始
  ・2022年7月 新居浜北火力発電所操業開始

 

[参考]

 

<東京ガスエンジニアリングソリューションズ株式会社の概要>

 

– 名称:東京ガスエンジニアリングソリューションズ株式会社
– 所在地:東京都港区海岸1丁目2番3号
– 代表者:代表取締役社長 高木 信以智(タカギ シンイチ)
– 事業内容:LNG受入基地、高中圧導管、ガス供給設備、発電設備、エネルギー利用設備等のエネルギー関連設備の計画・設計・施工・オペレーション・メンテナンス、関連する機器等の販売に関する事業、マッピング・周辺業務に関する事業、オンサイト・エネルギーサービス事業、地域冷暖房事業等
– 資本金:100億円(東京ガス株式会社100%出資)
設立年月日:2015年4月1日

 

<四国電力株式会社の概要>

 

– 名称:四国電力株式会社
– 所在地:香川県高松市丸の内2番5号
– 代表者:代表取締役社長 佐伯 勇人(サエキ ハヤト)
– 事業内容:電気・情報通信・ガス供給事業 他
– 資本金:1,455億円
– 設立年月日:1951年5月1日

 

<住友化学株式会社の概要>

 

– 名称:住友化学株式会社
– 所在地:東京都中央区新川2丁目27番1号
– 代表者:代表取締役社長 十倉 雅和(トクラ マサカズ)
– 事業内容:石油化学、エネルギー・機能材料、情報電子化学、健康・農業関連事業、医薬品、その他
– 資本金:896億99百万円
– 設立年月日:1925年6月1日

 

<住友共同電力株式会社の概要>

 

– 名称:住友共同電力株式会社
– 所在地:愛媛県新居浜市磯浦町16番5号
– 代表者:代表取締役社長 山本 一心(ヤマモト カズムネ)
– 事業内容:電気および蒸気供給事業 他
– 資本金:30億円(住友化学株式会社52.5%出資)
– 設立年月日:1919年2月15日

 

<四国ガス株式会社の概要>

 

– 名称:四国ガス株式会社
– 所在地:愛媛県今治市南大門町二丁目2番地の4
– 代表者:代表取締役社長 眞鍋 次男(マナベ ツグオ)
– 事業内容:ガスの製造、供給および販売 他
– 資本金:18億34万7,400円
– 設立年月日:1912年11月15日

 

[(参考)住友共同電力が新設する天然ガス火力発電所の概要]

 

– 名称:住友共同電力 新居浜北火力発電所
– 所在地:愛媛県新居浜市惣開町5番1号
– 原動力の種類:ガスタービンおよび汽力
– 発電出力:約15万kW
– 燃料の種類:天然ガス、副生ガス(水素)
– 運転開始予定時期:2022年7月

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。