EV充電インフラ事業「Terra Charge(テラチャージ)」を展開するTerra Motors(テラモーターズ)は10月31日、管理戸数2万超の賃貸管理会社ビッグ(本社:札幌市中央区、代表者:村上晶彦)と業務提携契約を締結したと発表した。
今回、テラモーターズが充電インフラで提携を結んだビッグは、不動産管理業務・不動産関連情報システムの開発・販売などを幅広く手掛け、北海道の地場管理会社の中ではトップクラス(管理戸数2万2958/全国賃貸住宅新聞データから引用)だいう。
一方でテラモーターズは、北海道の自治体との連携も強化。2023年6月には北海道沼田町と持続可能な地域づくりに向けた連携協定を提携するなど、当地でもEV充電器の導入を進めている。
EV充電器の設置予定物件のビッグレジデンス白石Ⅱ
但し北海道は面積が広大かつ積雪寒冷地域であるため、航続距離が100~200kmのEVで安心して移動できるようになるためには面的なEV充電器の設置が必要となる。そこで両社は同提携を踏まえ、来たる2030年までにビッグの賃貸管理物件に5,000基のEV充電器を設置。積雪寒冷地におけるEV充電インフラ普及を目指す。
この両社の取り組みについてビッグの村上晶彦代表取締役社長は、「当社は創業以来、地域に根付いた事業を展開しており、昨今の温暖化をはじめとした気候変動は地域社会にも大きな影響を与え始めています。
その観点から、世界的な潮流であるEV化に関する充電設備の整備も重要であると考えています。この度、高い展開力のあるテラモーターズ社と業務提携いたしました。今後も、EV充電インフラの設置をはじめ、地域の社会に貢献してまいります」と話す。
EV充電器の設置予定物件のビッグレジデンス資生館
対してTerra Motorsの徳重徹取締役会長は、「我々は、EV充電サービスの事業では後発企業となりますが、EV充電インフラ設置の受注数はすでに国内でトップクラスになっています。北海道は、面積が広く積雪量の多い地域であるため、EV充電インフラの整備は他の地域に遅れをとってしまっている状況です。
札幌市内を中心に多くの集合住宅の管理を担っているビッグ社との業務提携は、集合住宅におけるEV充電インフラの拡充に向けて非常に大きな意味合いを持っています。
今後は強力なパートナーシップのもと、ビッグ社の入居者皆さまの生活利便性の向上に向けて取り組んでまいります。そして、北海道の快適なEV充電インフラの構築を目指して、リーダーシップを持って取り組んでいきます」と語った。
株式会社ビッグ
代表者:代表取締役 村上晶彦
設立:1987年1月
事業内容:不動産関連情報システムの開発・販売、不動産情報検索サイトの運営、賃貸・売買不動産の仲介業務、不動産の管理業務、賃貸不動産情報検索システムの開発・販売、不動産の賃貸業、不動産の営繕、保険代理店業、その他不動産にかかわる業務全般
Terra Motors株式会社
代表者:取締役会長 徳重徹 / 代表取締役社長 上田晃裕
設立:2010年 4月
事業内容:2010年に日本で創業をして以来、EV関連事業を展開。2022年4月、世界的に後れを取る日本のEV化課題を解決すべく、EV充電インフラ「Terra Charge」事業をスタートした。