EV充電インフラ事業Terra Charge(テラチャージ)子会社で、インドの充電インフラ事業を展開するTerra Motors Charging Solution Private Limited(テラチャージ・インド)は2024年3月に当地の配車大手(ライドシェアタクシー事業大手)のRove Cabs社(ロヴ・キャブス社)と業務連携契約を締結した。
同提携でテラチャージ・インドは、ロヴ・キャブス社のプレミアムライドシェアサービスの「Ola Prime Plus(オラプライム プラス)」向けの専用EV充電ステーションを設置。ロブキャブス社事業展開に貢献していく。
両社が今提携に至った背景には、インドに於いてシェアリングライド、カーシェア、デリバリーサービスが当地の人々の生活インフラとして欠かせない存在になっていることがある。
しかし一方で待ち時間、サージプライシング(割増料金)など、顧客欲求を満たす満足度をどう確保するかの難しさがあった。
そこでロヴ・キャブス社は、教育されたドライバーによるワンランク上のサービス提供を行う「Ola Prime Plus(オラプライムプラス)」を2023年6月より開始。
車両には大気汚染が深刻なインド当地の課題に応えてEVを配置。更に全車両に社内カメラを設置してトラブルの際早急な対応ができる体制を整え、安全・高品質なサービスの提供を行っている。
そうしたなかでテラチャージ・インドが電動車充電拠点をサポート。同社の事業進捗に合わせ、インド1級都市4都市(デリー、ムンバイ、バンガロール、ハイデラバード)にEVタクシー専用の充電ステーションの設置を進めていく。
そんなロヴ・キャブスのEVタクシー配備計画は以下の通り
・ムンバイ:1000台
・バンガロール:2000台
・ハイデラバード:1000台
・デリー:1000台
上記を踏まえテラ・チャージは、ロヴ・キャブスの広範なネットワークと顧客ベースを活用して、自社の充電ステーションのブランド認知拡大と事業拡大を進めて行く構えだ。
この取り組みについてロヴ・キャブス創始者CEOのスミット・クマール・ヴァーシュニー氏は、「テラチャージは、品質が保証されており、トラブルがあっても24時間のカスタマーサポートが機能している。
ビジネスの機会損失が少なく、ドライバーは業務に集中し、安定したサービスをエンドユーザーに提供できるようになることで業界課題へのアプローチができることが期待できます」と話している。
対してテラチャージ・インド マネージング・ダイレクターの上田晃裕氏は、「ロヴ・キャブスとの新たな提携は、EVによる持続的社会の早期実現に貢献するというテラチャージのビジョンに合致するものであり、大変嬉しく思います。
ライドシェアプラットフォームを提供するOLA社、車両提供を行うTATA社とも連携・協力し、より付加価値の高いサービスの提供を目指してまいります」と語った。