東京電力パワーグリッド(以下:東電PG)とNTTデータ、日立製作所は、ドローンによる設備点検高度化や新たな事業の創出を目的とした「グリッドスカイウェイ有限責任事業組合」を、3月19日に設立した。
3社は、電力設備の上空等を活用した全国共通の「航路プラットフォーム」を構築し、空のインフラとして提供することを目指す。
組合では、ドローンの目視外飛行を支援する航路プラットフォームの構築に向けて、電力をはじめとしたインフラ事業者等、今後ドローンの活用が期待される様々な事業者とともに、実フィールドを活用したユースケース実証を通して、その有用性を確立する。
また、電力を中心としたインフラ設備点検の高度化とレジリエンス(※)強化に向け、目視外飛行による巡視・点検を実現するためのシステム構築と実証を行い、早期実用化を目指すとしている。
これら実現のため、東電PGの高経年設備を支える保全技術、ならびにNTTデータと日立製作所のドローンの運航管理に関する技術を結集。具体的には、東電PGが電力設備を活用した実証環境の構築を、NTTデータと日立製作所がドローンの運航管理システムの実証環境の構築を担う。
※変形から元の形に戻ろうとする「弾力性」や、変化や変動に対する反応としての「復元力」や「回復力」の意。
[有限責任事業組合の概要]
– 事業組合名:グリッドスカイウェイ有限責任事業組合
– 資本金:7億円
– 出資比率:
・東京電力パワーグリッド株式会社43%(3億円)
・株式会社NTTデータ28.5%(2億円)
・株式会社日立製作所28.5%(2億円)
– 設立日:2020年3月19日
– 所在地:東京都港区虎ノ門1丁目17−1 虎ノ門ヒルズビジネスタワー 4階(2020年4月1日開所予定)