インディ・オートノマス・チャレンジ(IAC)は1月12日、ミュンヘン工科大学のTUM Autonomous Motor Sports(TUMオートノマス・モータースポーツ)が、追い縋るバージニア大のCavalier Autonomous Racing(キャバリア・オートノマス・レーシング)を破って今年のオートノマス・チャレンジCESで優勝した。
今年のレースでは、IAC大学の3つのチーム、PoliMOVE-MSU、AI Tech Racing、TII Unimoreが新しく発表されたIAC AV-24で出走。TUM Autonomous Motorsportチームは、寒さがタイヤに影響を与える風の強い状況にも関わらず、車両が時速150マイルを超える最高速度に達したことで栄冠を手にした。
Indy Autonomous Challenge
なお事前のデモ走行ではトラック照明下での走りから、次々とライトを消す試みを実行。完全な暗闇の中で、LEDライトのみで輪郭が描かれた複数のIAC AV-24マシンが真っ暗な中を走行。可視光無しでも走行可能な世界初のIAC AV-24の能力を示した。
Indy Autonomous ChallengeAI Racing Tech – カリフォルニア大学バークレー校 (カリフォルニア州)、ハワイ大学 (ハワイ州)、カリフォルニア大学サンディエゴ校 (カリフォルニア州)、カーネギーメロン大学 (ペンシルバニア州)PoliMOVE-MSU – ミラノ工科大学 (イタリア)、アラバマ大学 (アラバマ)、ミシガン州立大学 (ミシガン)TII EuroRacing – モデナ・レッジョ・エミリア大学 (イタリア)、Technology Innovation Institute (アラブ首長国連邦) Autonomous Tiger Racing (ATR) – オーバーン大学ブラック & ゴールド自律レーシング- パデュー大学 キャバリア・オートノマス・レーシング (CAR) – バージニア大学 キャバリア・オートノマス・レーシング (CAR) – バージニア大学 KAIST – 韓国科学技術院(韓国) MIT-PITT-RW – マサチューセッツ工科大学 (マサチューセッツ州)、ピッツバーグ大学 (ペンシルバニア州)、ロチェスター工科大学 (ニューヨーク)、ウォータールー大学 (カナダ) TUM Autonomous Motorsport – ミュンヘン工科大学 (ドイツ)
IACのポール・ミッチェル氏は、「TUM Autonomous Motorsportのオートノマス・チャレンジCESでの優勝を心から祝福いたします。また3度目の開催となったオートノマス・チャレンジCESに再び戻ってくることができて嬉しく思います。
2022年の史上初の自動運転レースカーの直接対決から、2023年には、7か国に跨がる18の大学から集った9チームが、先代のIAC AV-21レースカーで競い合い、新たな自動運転レースカーの世界速度記録の樹立に至るまで、私たちは歴史的瞬間を目にしてきました。
そして現在、IAC AV-24が世界で稼働しているだけでなく、世界初の複数のレースカーによる真っ暗闇の中での走りでも、私たちのクルマは絶えず限界を超え続けています。この成果は、自動運転がもはや遠い夢ではなく、私たちの未来を形作る現実であることを証明しています。
IAC AV-24は、これまでに組み立てられた中で最も技術的に先進的かつ最速の自動運転レースカーであることを証明しました。最先端のハードウェアを搭載し、AI アルゴリズムによってコントロールされるAV-24は、高速で自律走行可能なモビリティとして自動車史のなかで大きな進歩を示しています」と述べた。