愛知製鋼は、2月13日(水)から22日(金)までの土日を除く8日間、東京都の支援の下、神奈川中央交通およびSBドライブが、多摩ニュータウン(東京都多摩市)で実施する自動運転実証実験への技術協力を行う。
実証実験は、東京都が2018年度から開始した「自動運転技術を活用したビジネスモデル構築に関するプロジェクト」に選定され、国と東京都が共同で設置した「東京自動走行ワンストップセンター」の支援を受けて実施される。
愛知製鋼は、2017年度から、全国で実施されている自動運転実証実験において、MIセンサを用いた「磁気マーカシステム」を提供。各地で社会実装を目指した検証を行うことで実績を重ねてきた。
磁気マーカシステムは、車両底部に取付けたMIセンサモジュールにより、走路に沿って敷設した磁気マーカの微弱な磁力から自車位置を高精度に計測し、車両が磁気マーカ上を通過するように制御する、愛知製鋼が独自に開発した自動運転支援システム。
今回の実験では、約1.4kmの区間に埋設型の磁気マーカを2m間隔で敷設し、先進モビリティが提供するMIセンサモジュールを搭載した自動運転バスが走行。
歩道橋や街路樹の影響でGPS電波の取得が困難な場所では、磁気マーカシステムによる正確な自車位置推定が安全な自動走行に貢献する。
丘陵地を切り開いて開発された多摩ニュータウンは、坂道が多く、住民が買い物や通院に利用できる公共交通機関の確保が重要なため、自動運転の実用化が大いに期待されている。
愛知製鋼は、今後も、本システムが必要とされる環境下で技術検証を重ね、次世代公共交通システムの確立に向け取り組んでいくとしている。
[多摩ニュータウンでの自動運転バス実証概要]
– 期間:2019年2月13日(水)~22日(金)(土日を除く)
– 運行時間:9時30分~16時30分(30分に1便程度)
– 場所:
多摩ニュータウン(東京都多摩市)内
豊ヶ丘四丁目→スーパーSantoku 貝取店(約1.4km)