2023年北米サンダーヒル25時間レースに出場したCIVIC TYPE R
ホンダ車専門のアフターパーツメーカーのスプーン(本社:東京・荻窪、社長:甲斐琢也)は2月26日、7年振りに改造市販車両によるツーリングカーレース「スーパー耐久シリーズ」に復帰。シリーズ参戦を果たすと発表した。
1988年創業のスプーンは、ホンダ車によるレース活動とロードカー用チューニングパーツの開発・製造・販売を事業の両輪としてきた。1990年にNSXによるマカオグランプリ出場を果たすと、その後英国シルバーストン24時間レース、ドイツ・ニュルブルクリンク24時間レース、米国サンダーヒル25時間レースに出場するなど、積極的に海外のツーリングカーレースに出場し、自らのブランドを確立してきた。
同時に様々なホンダ車用チューニングパーツを世に送り出し、国内外のホンダファンにスプーン流のクルマの楽しみ方を提案してきた。国内では、1992年にN1耐久シリーズへの出場を開始し、有力チームとして名を馳せ、その後2017年を最後に一時出場休止したが今回、スーパー耐久シリーズに復帰する。
具体的には、TEAM SPOONは、3月31日(日)にスポーツランドSUGOで計画されているスーパー耐久シリーズ公式テストから参加する予定だ。
出場車両は、FL5型ホンダCIVIC TYPE Rで、排気量2.4L〜3.5Lの前輪駆動車によるST2クラスにエントリーする。ドライバーには、2023年の米国サンダーヒル25時間レースに北米仕様のCIVIC TYPE Rで出場した山田英二選手と、走るラジオDJとして知られるピストン西沢選手のベテラン2名をレギュラーとして起用する。
またホンダのドライバー育成プログラムと連携し、「フォーミュラドリームプロジェクト (HFDP)」の選手である小出峻選手、三井優介選手の2名を交互にBドライバーとしてラインアップする予定。
更にシリーズ最長の富士24時間レースは、経験豊富な松井猛敏選手、中島保典選手を加えた6名体制とする。チーム代表は、社長の甲斐琢也氏が務め、チーム監督の原剛以下、エンジニアやメンテナンスメカニックはスプーン社スタッフが担当する。
チーム代表の甲斐氏は、「日本国内でのレース活動休止期間中にも、TEAM SPOONのカムバックを待望する声を国内外のファンの皆様から頂戴してきました。
〝サーキットに、トラックサイドに、スプーンがスプーンたる源泉がある〟それは、当社創業者であり前代表の市嶋樹が唱え、以来当社すべてのスタッフが心に刻む不変のフィロソフィーです。
7年間のブランクは決して軽いものではありませんが、ご支援くださる皆様のご期待に応えることができるようスタッフ一同、全力を尽くしてまいります。
また今回、HRC(株式会社ホンダレーシング)様にご協力をいただき、若く頼もしいドライバーをご紹介いただきました。彼らの若く優秀なタレントに刺激を受け、私たちも彼らに負けぬ進化と成長を目指していきたいと考えています」と語った。
2024年スーパー耐久シリーズ出場ドライバーラインアップ
Aドライバー:山田英二
Bドライバー:小出峻
Bドライバー:三井優介
Cドライバー:ビストン西沢
富士24時間ドライバー:松井猛敏
富士24時間ドライバー:中島保典
TEAM SPOONチーム体制
出場車両 : Honda CIVIC TYPE R (FL5) 2.0L 前輪駆動
出場車両名 : SPOON CIVIC TYPE R (カーナンバー: 95) 参戦クラス : ST2
チーム代表 : 甲斐 琢也
チーム監督 : 原 剛
レース運営 : 株式会社スプーン エンジニア、メカニック、スタッフは全員社員
スーパー耐久シリーズ
– 第1戦スポーツランドSUGO(4/20-21)、第2戦富士スピードウェイ(24時間 5/24-25)
– 第3戦オートポリス(7/27-28)、第4戦モビリティリゾートもてぎ(9/7-8)
– 第5戦鈴鹿サーキット(9/28-29)、第6戦岡山国際サーキット(10/26-27)
– 第7戦富士スピードウェイ(11/16-17)
*ST-2クラスは第4戦モビリティリゾートもてぎがスキップ対象レースとなる。