パーク24は7月9日、「移動関連サービスの決済手段」に関するアンケート結果を発表した。
同社は、ドライバー向け会員制サービス「タイムズクラブ」の会員を対象に実施した、クルマや交通に関するアンケートの調査結果を、毎月9日に発表している。今月の「移動関連サービスの決済手段」についてのアンケート結果詳細は以下の通りとなった。
■調査結果トピックス
①「電車(在来線)」の決済はキャッシュレスが約8割
②移動関連サービスのキャッシュレス決済時は「クレジットカード」を使用する人が70%
③駐車場で利用できたら便利だと思う決済手段のトップは「電子マネー」
今回のアンケートでは、キャッシュレス決済で最も利用されている移動手段は「電車(在来線)」であった。交通系ICカードの発行枚数が1.3億枚(矢野経済研究所調べ)を超えていることに加え、モバイル版の普及や、多くの鉄道会社で相互利用が可能であることなどが、キャッシュレス決済の高い利用率に繋がっているものと考えられる。
また、「キャッシュレス」よりも「現金」で決済する割合が高かった「駐車場」だが、パーク24グループでは、2003年に業界初の駐車場オンラインシステム「TONIC」を本格導入し、クレジットカード決済が可能となったほか、交通系ICカードなどの電子マネー、タイムズクラブアプリのQRコード決済も導入されている。
また、駐車場業界全体でも、今では多くの駐車場でクレジットカードや電子マネーでの支払いができるようになってきている。
■調査結果
①「電車(在来線)」の決済はキャッシュレスが約8割
「駐車場」、「タクシー」、「駐輪場」は、キャッシュレスより現金で決済する割合が高くなった。「駐車場」と「駐輪場」は現金がキャッシュレスよりも10ポイント以上高くなっているが、タクシーは3ポイント差であった。
一方、「電車(在来線)」や「路線バス」、「新幹線・特急」、「飛行機」はキャッシュレスが現金を大きく上回った。「電車(在来線)」はキャッシュレスが約8割、「路線バス」と「新幹線・特急」は5割超となった。
決済手段として現金とキャッシュレスどちらも3割を超えた「駐車場」と「タクシー」を年代別で見ると、「駐車場」を現金で決済する割合は、60代以上が全年代の中で最も高くなった。
一方で、「タクシー」は、30代以下はキャッシュレス、40代以上は現金の割合が高くなっており、年代が上がるほど、現金で精算する傾向にあることが判明した。
②移動関連サービスのキャッシュレス決済時は「クレジットカード」を使用する人が70%
利用が多いキャッシュレス決済手段は、1位「クレジットカード」70%、2位「電子マネー(Suica/ICOCA/WAON/nanacoなど)」67%となった。「クレジットカード」は他の決済手段に比べ、インターネット決済にも対応したサービスが多いことが、利用の多さに繋がっていると考えられる。
3位以下は「モバイルウォレット(アプリを使った支払い方法)」23%、「ポイント」6%、「デビッドカード」5%と続き、上位2項目と大きく差が開いた。
③駐車場で利用できたら便利だと思う決済手段のトップは「電子マネー」
駐車料金の精算時に利用できたら便利だと思う決済方法の1位は、「電子マネー」で64%であった。以降、「クレジットカード」50%、「モバイルウォレット」44%、「ポイント」23%、「現金(高額紙幣)」20%となっている。「その他」では、「ETC」という意見も見られた。