NEXT MOBILITY

MENU

2024年8月1日【MaaS】

T2とKDDI、自動運転時の遠隔監視・緊急指示実証に成功

坂上 賢治

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 

KDDIと共に、NEXCO中日本によって現在建設中の高速道路で実施

 

T2はKDDIと共に、中日本高速道路(NEXCO中日本)が新東名新秦野IC~新御殿場IC(現在建設中の)で主催する「高速道路の自動運転時代に向けた路車協調実証実験」で、自動運転トラックの緊急停止を含めた遠隔監視・指示の実証に成功した。

 

今後の実証では、T2の自動運転技術に遠隔監視システムを連携させ、緊急事態を想定したオペレーションを構築することで、更に高い安全性を追求した自動運転トラックの社会実装に取り組んでいくと話している。

 

 

今実証実験の背景
T2が目指している「レベル4自動運転」での公道実証時には、遠隔監視を行う特定自動運行主任者や交通事故等が起こった際に現場に駆け付ける現場業務措置実施者を配置することが道路交通法にて求められている。

 

そこでT2は、レベル4自動運転トラックを活用した幹線輸送サービスの社会実装を目指し、昨年8月のKDDIとの資本業務提携以来、高速道路上での自動運転トラック運行に最適な遠隔監視システムの開発及び安全にトラックを運行するためのオペレーション検証を進めてきた。今回の実証実験への参加も、その一環として行われた。

 

今回の実証実験の概要
今回の実証実験では地震等の緊急事態を想定し、遠隔監視システムから緊急停止指示及び安全を遠隔から確認した上での再発車指示を送信し、自動運転トラックを停止・再発車させることに成功した。

 

また実証実験では、交通事故等で自動運転の再開が難しい場合も想定し、現場に駆け付けた現場業務措置実施者と遠隔監視者との通話機能の検証も行った。

 

T2は今回の実証実験で得た知見を通じて、KDDIと共に遠隔監視システム及び自動運転トラック運行を支える体制構築を進め、安全な自動運転トラックの実装を目指す。

 

なおT2では、今回の実証はNEXCO中日本による「高速道路の自動運転時代に向けた路車協調実証実験」のユースケース4(コネクテッド車の緊急停止時における遠隔監視、操作)に該当しており、自動運転トラックの安全な実装を通じて、より安全、安心、快適に走行できる高速道路空間の実現へ貢献することを目指すと述べている。

 

株式会社 T2 会社概要
本社所在地 : 東京都千代田区内幸町二丁目2番3号 日比谷国際ビル 1階
代表者: 代表取締役 CEO 森本成城
設立日: 2022 年 8 月 30 日
事業内容:
自動運転システムの開発、レベル4自動運転トラックによる幹線輸送サービス事業、幹線輸送に付随した関連サービス事業、その他関連サービス事業
株主 (五十音順):
株式会社宇佐美鉱油、株式会社環境エネルギー投資、株式会社 Preferred Networks、紀陽キャピタルマネジメント株式会社、Valuechain Innovation Fund 投資事業有限責任組合、大和物流株式会社、東京センチュリー株式会社、東邦アセチレン株式会社、日本貨物鉄道株式会社、三井住友海上火災保険株式会社、三井住友信託銀行株式会社、三井倉庫ロジスティクス株式会社、三井物産株式会社、三菱地所株式会社、JA 三井リース株式会社、KDDI 株式会社

 

企業URL:https://t2.auto/
X:https://twitter.com/t2_auto
Linkedin:https://www.linkedin.com/company/t2auto/

CLOSE

坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。