車載ソフトウェア開発を行うシステナは11月30日、北九州エリアで10月22日から11月29日までの期間に実施された公道での走行実証実験で用いられた自動運転車両運行プラットフォーム「Dispatcher(ディスパッチャー)」のソフトウェア開発と複数の車両を制御し、Dispatcherと連携するためのソフトウェア(ライブラリ)の開発と導入を支援したと発表した。
開発支援は、ソフトバンク子会社のBOLDLYから業務の一部を受託して行われたもの。Dispatcherは、BOLDLYが提供する自動運転車両の遠隔運行管理を行えるプラットフォームだ。
今回の実証実験では、交差点の安全性を確保するために「信号情報提供システム」及び「危険情報提供システム」を導入して車両との連携を実験したほか、GPS電波が入りにくくなる区間に磁器マーカを埋設して車両と連携させ、走行の安定性を高める実験などが実施された。
■実験で走行するルートと、連携するシステムの位置を表した地図
なお、システナでは、2021年2月に予定されている実証実験についてもDispatcherの開発支援をする予定だ。