NDDB及びBanas Dairyと覚書を締結、農村向けモビリティサービスも推進
スズキは7月26日、インド国内で100%カーボンニュートラル社会を実現するべく、5つ目のバイオガス生産プラントの設置と、そのバイオガスを利用する農村向けモビリティサービスの実証に取り組む姿勢を改めて示した。
そこで同目的達成のため、スズキが100%出資するSuzuki R&D Center India Private Limited( スズキR&Dセンターインド有限会社 )、National Dairy Development Board( NDDB/全国酪農開発機構 )、アジア最大の牛乳生産者のBanas Dairy社( バナス乳業/本社:グジャラート州バナスカンタ )の3者間でカーボンニュートラルの実現を共通目的に基本合意へ到達、覚書を締結した。
より具体的には同日、 近隣の酪農家・約2,500人が集うBanas Dairy Sanadar工場(グジャラート州バナスカンタ)で、Banas Dairyのシャンカール・チョードリー会長、NDDB のS・ラジーブ取締役、スズキの鈴木俊宏社長が列席して覚書締結式を行った。
そもそも3者は、既にグジャラート州バナスカンタ地域で2025年から順次4つのバイオガス生産プラントの設置に向け取り組んでおり、今回は新たに5つ目のバイオガス生産プラントを設置することで基本合意したもの。
これにより農村地域の移動手段に関してマルチ・スズキは、自社のCNG車にバイオガス燃料を活用することで農村地域於いて手が届き易く値頃感あるクリーンな移動手段を提供することを目指す。なお同取り組みは、まずバナスカンタ地域内での取り組みが皮切りとなる見込みだ。
スズキの鈴木社長は、「Banas Dairy、NDDBと協力して、バイオガス生産プラントと農村向けモビリティサービスの2つの事業を始めます。3者がアイデアを出し合って、新しい生活のモデルを作り上げ、バナスカンタの発展に貢献していきたい」と述べ、更に列席した3者は、「スズキ、NDDB、Banas Dairyは、今後もインドのカーボンニュートラルの実現と、農村部の移動を支える取り組みを推進していく」と共通の目的を確認し合った。