
スズキは、来たる8月1日から3日掛けて、三重県鈴鹿サーキットで開催される「2025 FIM世界耐久選手権“コカ·コーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第46回大会」に、昨年同様「エクスペリメンタルクラス(実験的クラス)」としての「チームスズキCNチャレンジ」体制で参戦する。
上記「チームスズキCNチャレンジ」は、スズキ社員で構成されるチーム体制であり、レーシングシーンに於いても環境負荷低減の推進を目指すなかで挑む。より具体的には、パートナー企業と連携し100%サステナブル燃料を使用(昨年は40%バイオ由来燃料を使用)。車体や参戦するチーム体制に及ぶまで様々なサステナブルアイテムを使いつつ、昨年の総合8位を超える成績を目指す。
耐久レースの厳しい条件下で「走る実験室」としての役割を持たせつつも、環境対策も最終リザルトに於いても昨年よりも高い目標を掲げて総力を挙げて取り組み、今後の製品へのフィードバックに繋げていきたいのだという。
昨年に続く8耐への取り組みに際し鈴木 俊宏 代表取締役社長は、「昨年の参戦は、我々にとって、全てにおいて新しい挑戦でしたが、ヨシムラジャパン様をはじめとする協力各社様のご尽力、ファンの皆様からの熱い応援を賜り、総合8位という結果に繋がりました。
今年も、当社のサステナビリティに関わる技術開発の一環として鈴鹿8耐に挑戦致します。これは単に活動の継続を意味するだけでなく、より高い目標を設定し、多くの課題を克服することを目的としており、パートナー企業様と一体となった製品作りを通してより良い未来の実現に繫がるものと考えています。皆様のご声援を宜しくお願い申し上げます」と述べている。
また実際にレースに参戦するスズキの二輪事業本部の長田中強氏は、「昨年はチームスズキCNチャレンジとして、環境負荷低減を図りながら鈴鹿8耐という過酷なレースを完走したことによって、内燃機関やモータースポーツの将来に向けて意義のある一歩を踏み出すことができました。
昨年の活動で明らかになった課題の克服と共に、本年はサステナブルアイテムの拡充を図り、更なるサステナビリティへの挑戦のための技術開発に取り組みます。CN=カーボンニュートラルの枠を超えて広く環境負荷低減をテーマに鈴鹿8耐に挑戦致します。応援を宜しくお願いします」と話している。
参戦に係る車両仕様や体制は以下の通り
参戦車両: 2025チームスズキCNチャレンジGSX-R1000R:新開発エンジン、新開発空力部品を採用
使用予定のサステナブルアイテム
燃料: トタルエナジーズ Excellium Racing 100(100%サステナブル燃料/Excellium Racing 100=EU公認の認証機関により適用されるマスバランスシステムに基づき認証された100%サステナブル製品)
タイヤ: ブリヂストン 再生資源・再生可能資源比率を向上したタイヤ
オイル: MOTUL バイオ由来ベースオイル
カウル: JHI 再生カーボン材(プリプレグ材)
フェンダー他: トラス Bcomp®(天然亜麻繊維複合材料 非漂白品 使用範囲拡大/スイスBcomp Ltd.の登録商標)
前ブレーキ :サンスター技研 熱処理廃止鉄製ディスク、サンスター技研/東海カーボン ローダストパッド
バッテリー: エリーパワー 車載LFPバッテリー、ピット電源供給用蓄電池
マフラー: ヨシムラジャパン 環境配慮型チタンTranTixxii®-Eco製サイレンサー(TranTixxii=日本製鉄株式会社の登録商標)
ユニフォーム: アールエスタイチ 100%再生生地のチームポロシャツ
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チーム体制(敬称略)
チーム名: チームスズキCNチャレンジ
テストライダー: 津田 拓也
プロジェクトリーダー兼チームディレクター :佐原 伸一
テクニカルマネージャー: 田村 耕二
クルーチーフ: 今野 岳
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チームスズキCNチャレンジ スペシャルサイト
https://www1.suzuki.co.jp/motor/8tai/2025/news_20250328.html
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<2024年の活動紹介>
2024 FIM世界耐久選手権 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第45回大会 決勝レポート