スズキは7月1日、インド子会社のマルチ・スズキ・インディア (以下、マルチスズキ)が、ハリヤナ州マネサール工場で、バイオガス精製のための試験的プラントを設置し、6月からその稼働を開始したと発表した。
この施設は、マネサール工場の敷地内で栽培されたネピアグラスと呼ばれるイネ科の多年草と、工場食堂で出た残飯を原料にバイオガスを発生させる、実用プラントとほぼ同等の機能を持った試験的なパイロットプラント。
プラントでは1日0.2トンのバイオガス精製が見込まれており、工場の食堂での調理や生産工程で活用されるほか、残渣は有機肥料として工場内でネピアグラスの栽培等に使用。これにより、年間約190トンのCO2の削減が見込まれるとのこと。
マルチスズキでは、これまでにも各工場への太陽光パネル設置やグリーン電力の採用など、様々な形で再生可能エネルギーの活用を進めてきたが、今後も今年度からの3年間で計45億ルピー(約79億円)を再生可能エネルギー関連事業に投資し、CO2の削減に取り組んでいくと云う。
スズキグループは、バイオガス事業などの再生可能エネルギーを通して環境負荷の軽減を図り、カーボンニュートラル社会の実現に向けて取り組んでいくとしている。