スズキは7月13日、“FIM(※)ロードレース世界選手権(MotoGP)”への参戦を2022年シーズンを以て終了することについて、レースの商業権を所有するスペインのドルナスポーツ(Dorna Sports)社と合意したこと、また“FIM世界耐久選手権(EWC)”へのワークス参戦についても今季を以て終了することを決定したと発表した。なお、同社製品でレースに出場する一般ユーザーへのサポートは、今後も継続していくと云う。
スズキは、長年に亘って同社の二輪レース活動に対して、熱い声援を送ってくれた多くのファンや支援者への感謝と共に、今シーズンの残されたレースを勝利に向けて全力で戦い抜いていくとコメントしている。
2つの国際レースからの撤退について、スズキの鈴木俊宏社長は、以下のように話している。
「スズキは、サステナビリティの実現に向け、経営資源の再配分に取り組まねばならない中で、この度のMotoGPとEWCの参戦終了という決断をいたしました。
二輪レース活動は常に技術革新・人材育成の場としてチャレンジをしてきた場所であります。この度の決断は、レース活動を通じて培ってきた技術力・人材を、サステナブルな社会の実現へ振り向け、新たな二輪事業の創生に挑戦していくことを意味しております。
MotoGP復帰以来、私たちのレース活動を支えてくれた、ファンの皆様、テストを含めて関わってくれた全ライダー、全関係者の皆様に深く感謝申し上げます。
アレックス・リンス、ジョアン・ミルの両ライダーとチーム スズキ エクスター、ヨシムラSERT Motulを最後まで全力でサポートをしてまいります。
温かいご支援をお願いいたします」。
※FIM(Fédération Internationale de Motocyclisme):国際モーターサイクリズム連盟)。
■FIM世界耐久選手権:https://www.fimewc.jp/