
公益財団法人スズキ教育文化財団は4月24日、モノづくりに興味の持つ生徒を応援するための奨学事業「モノづくり奨学金」を新設し、同日、1期生となる7名に認定証を授与した。
「モノづくり奨学金」は、モノづくりに興味があり、高等学校卒業後に就職を予定している生徒に経済的な支援を行うことで、静岡県に根付くモノづくり文化の継承と将来の地域産業を担う人材育成に寄与することを目指している。
同財団は、2000年に設立して以来、向学心を持ちながらも経済的な理由で学業に専念できない静岡県内の高校生を対象に奨学金給付を行い、2004年からは県内の高等学校を卒業した大学生にも対象を拡げた。これまでの奨学金給付は685名、5億4,424万円(2025年3月24日時点)に上るが返済は不要。
また、同財団は「奨学金給付事業」に加え、静岡県内の特別支援学校PTAに対して児童・生徒が使用する物品の寄贈を行う「特別支援学校支援事業」や「外国人学校支援事業」も行っている。
モノづくり奨学金の概要
募集対象:モノづくりに興味のある静岡県内の中学3年生のうち、県内の工業高等学校、または工業系学科・系列等への進学、さらに高等学校卒業後に就職を希望している生徒
募集人数:15名
給付額:年36万円(一人月額3万円・返済不要)
給付期間:高等学校進学後1年間(更新制 最長3年間)
※次年度の継続可否は研修レポートと年度末の学業成績により決定
その他:年2回、モノづくり等に関する見学や研修に参加
<スズキ教育文化財団概要>
名称:公益財団法人スズキ教育文化財団
所在地:〒432-8611 静岡県浜松市中央区高塚町300
理事長:鈴木 俊宏(スズキ株式会社 代表取締役社長)
総資産:65億227万円(2024年3月31日現在)