ザイリンクス社(本社: 米国カリフォルニア州サンノゼ、NASDAQ:XLNX)は2021 年2月4日 (米国時間)、富士通の O-RAN 5G無線装置(O-RU)にザイリンクス製の「UltraScale+ 技術」が採用されたと発表した。
同技術を使用した富士通のO-RUは、米国で初となるO-RAN準拠の5Gグリーンフィールド ネットワークとして導入・活用される予定。加えて今後は、さらなる消費電力とコスト削減を実現させるべく、ザイリンクス製のRFSoC技術投入も検討中だ。
そもそも富士通のO-RUは、広いスペクトル範囲に対応しており、5G O-RANネットワークのマルチバンドアプリケーションに適してたものだという。
例えば、富士通のO-RUに使用されるザイリンクスのUltraScale+デバイスは、進化する5G O-RANネットワーク要件に対応可能な適応性と拡張性を備えるのみならず、より最適なコストバランスも可能とする。
またザイリンクスは今後も、O-RANエコシステムパートナー各社との連携を強め、最先端の5Gネットワークに求められるハードウェア+ソフトウェアの開発を進めていくとしている。
こうした取り組みについて、ザイリンクスのWWG(ワイヤード/ワイヤレス グループ)エグゼクティブ バイス プレジデント兼ゼネラルマネージャーであるリアム・マッデン(Liam Madden)氏 は「主要なグリーンフィールド5Gネットワークに導入される富士通の複数世代対応5G無線装置に、ザイリンクスのUltraScale+ソリューションが採用され、開発に協力できたことを大変光栄に思います。
また今後も、5Gへの市場ニーズが進展していくことを受け、次世代の無線通信規格に対応させるべく、弊社の適応型RFSoC の採用が検討されていることも嬉しく思います」と話している。
対して富士通モバイル システム事業本部長である谷口正樹氏は「富士通の設計チームは、ザイリンクスと連携しながらO-RAN無線装置の開発を進めることで、優れた柔軟性とコスト削減を実現するばかりではなく、5Gネットワークのための大きなイノベーションや新機能導入も可能にしてきました。
特にザイリンクスのUltraScale+ソリューションと、弊社が誇る無線プラットフォームを組み合わせることで、5G展開の中心となるO-RANのメリットを最大限に引き出せる強固な基盤を構築できたのです。
今後は、弊社の次世代ソリューションであるRFSoCファミリの導入に向けて、引き続きザイリンクスと連携していきます。なおそうした取り組みの最初のグリーンフィールドである5G O-RANシステムの導入は、来たる2021年頃が予定されています」と語っている。
– ザイリンクスのワイヤレス5G O-RANソリューションの詳細(外部サイトが開きます)
https://japan.xilinx.com/applications/wired-wireless/wireless.html
– ザイリンクス(外部サイトが開きます)
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