三菱自動車は5月28日、愛知県岡崎市に新型コロナワクチン接種支援車両として、プラグインハイブリッドEV「アウトランダーPHEV」を無償貸与した。
また、5月11日には滋賀県湖南市(京都製作所滋賀工場の所在地)、12日には岡山県総社市と倉敷市(水島製作所の所在地)、21日には北海道音更町(十勝研究所の所在地)と愛知県蒲郡市(完成車の輸出港)といった、関連する各自治体へ無償貸与している。
「アウトランダーPHEV」は、給電機能を用いてラゲッジルーム内の冷凍庫へ給電し、移動中にワクチン輸送用保冷剤を冷却するほか、複数会場で同時に実施される公共施設型接種でのワクチン・設営資材などの運搬や、万一停電が発生した際のバックアップ電源としての役割が期待されている。
28日、岡崎市役所で行われた感謝状贈呈式には、中根市長および三菱自動車の加藤社長が出席した。
式典にて、中根市長は「非常時の電源としても活用することができる『アウトランダーPHEV』を無償で貸与していただいたことにより、これから新型コロナウイルスのワクチン接種を本格的に進めていくにあたり、大変心強い限りです」とコメントした。
加藤社長は「当社の開発・生産拠点がある岡崎市とは日頃から活発なコミュニケーションがあり、今回の貸与につながりました。『アウトランダーPHEV』の能力・機能が自治体の活動の一助となれることを大変嬉しく思います」と述べた。
なお、この取り組みは、三菱自動車が2019年8月から推進している、電動車両を活用した自治体への支援活動「DENDOコミュニティサポートプログラム」の一環として実現したもの。三菱自動車は今後も「DENDOコミュニティサポートプログラム」の推進を通じ、「モビリティの可能性を追求し、活力ある社会をつくる」というビジョンの実現を目指すとしている。