TOYOTA GAZOO Racingは4月10日、スーパーフォーミュラ・ライツの第1大会(第1戦、第2戦、第3戦)にて、野中誠太選手(TOM’S)が第1戦、小高一斗選手(TOM’S)が第2戦、平良響選手(TOM’S)が第3戦で初勝利を挙げたと発表した。
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権の第1大会は、4月9日(土)と10日(日)の両日、静岡県の富士スピードウェイで開催された。2022年シーズンのスーパーフォーミュラ・ライツは、1大会3レース制で全6大会18戦が行われる。今季の同シリーズには、TGR-DC(TOYOTA GAZOO Racingドライバー・チャレンジ・プログラム)の育成ドライバーとして小高選手、平良選手、野中選手の3名がフル参戦する。
第2戦で勝利を挙げた小高一斗(TOM’S)
第3戦で初勝利を飾った平良響(TOM’S)
第1戦では、スタートでポールポジションの車両がやや出遅れる一方で、その後方2列目3番手グリッドの野中選手が、TGRコーナー(1コーナー)でライバルに並ぶと、上位2台が接触したこともあり、首位に浮上。中盤、ライバルとの差をやや詰められたものの、落ち着いた走りで終盤も逃げ切りトップチェッカー。スーパーフォーミュラ・ライツでのシーズンフル参戦最初のレースで、自身初勝利を飾った。
第1戦で初勝利を飾った野中誠太(TOM’S #35)
第2戦では、ポールポジションの小高選手が好スタートで首位をキープ。ストレートスピードで勝る後続から、1秒以内で追われながらの周回を続けたが、最後まで逃げ切り、2020年の第16戦以来となる、2年ぶり2勝目を飾った。
第2戦で勝利を挙げた小高一斗(TOM’S #37)
第2戦はポールスタートの小高一斗(TOM’S #37)が逃げ切り勝利を飾った
今大会最後のレースとなる第3戦は、ポールポジションの野中選手が若干スタートダッシュで出遅れたところ、その後方3番手グリッドの平良選手は得意のスタートダッシュで前の2台の間に入ろうとしたが行き場がなく、アウトへと振って、TGRコーナーを大外から回って一気にトップへと浮上した。首位を行く平良選手は周回毎に後続との差を拡げ、14周目にもファステストラップを更新。最後は2位に3秒近い差をつけトップチェッカー。スーパーフォーミュラ・ライツフル参戦2年目にして念願の初勝利を挙げた。
この開幕富士大会では、第1戦、第2戦、第3戦とそれぞれ異なるウィナーながら、TGR-DC育成ドライバーが勝利した。全レースで表彰台を獲得した平良選手がランキング首位に立っている。
第3戦で初勝利を飾った平良響(TOM’S #38)