住友ゴム工業は5月27日、山梨県(知事:長崎幸太郎)とカーボンニュートラルの実現に向け、やまなしモデルP2Gシステム( 再生可能エネルギー等由来の電力から水素を製造するもの )によるグリーン水素を利用し、タイヤ製造等に於ける脱炭素化と地域資源を活かした水素エネルギー社会の構築に取り組むことで合意した。
今日、日本国内では2050年カーボンニュートラル実現に向け、再生可能エネルギーの主力電源化を果たすべく、エネルギー最終消費の約7割を占める化石燃料を、CO2を排出しないグリーン水素へ転換していく必要がある。
そこで両者は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成( 水素社会構築技術開発事業/地域水素利活用技術開発/2021年12月採択 )を受け、やまなしモデルP2Gシステムを住友ゴム白河工場へ導入。
これにより生まれたグリーン水素を活用し、工場の安定操業を保ちながら脱炭素化を実現する「脱炭素グランドマスター工場」の実証を行う。
先の通り、やまなしモデルP2Gシステムは、再生可能エネルギー由来の電力から水素を製造し、水素を熱エネルギーとして利用することで脱炭素化を実現する技術であり、脱炭素グランドマスター工場は、P2Gシステムから製造される水素、配達水素、系統電力、場内太陽光発電及び既存燃料の5つのエネルギーを調和させ、タイヤ製造工場の脱炭素化を目指す。
より具体的には、2025年の初めまでに、やまなしモデルP2Gシステムの導入及び脱炭素グランドマスター工場の実証開始を予定しているという。
住友ゴム 白河工場
所 在 地 :福島県白河市
事業内容 :乗用車・トラック・バス用タイヤの製造
生産能力 :10,350トン/月(新ゴム消費量)