住友ゴム工業は12月2日、日本政策投資銀行(以下「DBJ」)による「DBJ環境格付」(企業の環境経営度の評価・格付制度)で最高ランクの格付を取得したと発表した。
「DBJ環境格付」融資は、DBJが開発したスクリーニングシステム(格付システム)により企業の環境経営度を評点化し、優れた企業を選定する制度。
住友ゴム工業は、企業理念体系「Our Philosophy」を基に、経済的価値のみならず社会的価値の向上に取り組み、持続可能な社会の発展に貢献していくことを、経営の基本方針とし、活動ガイドライン「GENKI(Green:緑化、Ecology:事業活動の環境負荷低減、Next:次世代型技術・製品の開発、Kindness:人にやさしい諸施策、Integrity:ステークホルダーへの誠実さ)」に沿った環境経営を実践している。今回の格付では以下の点が特に高く評価されたとしている。
1. 定量的な認定基準に基づき選定した環境配慮商品「エコラインアップ商品」や、更なる高機能化として、環境性能等を一層高めた「SMART TYRE CONCEPT」の搭載率やバイオマス・リサイクル原材料比率の長期目標を掲げ推進する商品開発への取り組み等を通じて、タイヤ1本当たりのライフサイクルCO2排出量の低減を図っている点。
2. 調達先に対するアンケートによる調査・指導等を通じて、サステナビリティに配慮した調達を推進していることに加え、廃タイヤを新たなタイヤに甦らせる更生タイヤ事業や廃タイヤのリサイクル等の省資源の取り組みにより、原材料である天然ゴムを持続可能な資源とすべく精励している点。
3.新たに改組した全社横断的なサステナビリティ推進体制のもと、カーボンニュートラルを含む長期方針「はずむ未来チャレンジ2050」を策定するとともに、気候変動に関するシナリオ分析を実施しリスク・機会並びに戦略を明示する等、社会課題が大きく変化する中でも持続的に成長する姿を示すための取り組みを着実に進めている点。