住友電気工業は、タイのGenius社(Genius Traffic System)から、バンコク信号システムプロジェクト向けの機材および信号制御ソフトウェアを受注した。なお、同システムは2022年1月から運用開始される予定。
バンコクにおける自動車登録台数は、産業活動の活発化とともに10年間で約1.5倍に増加し、交通渋滞が深刻化(*)していると云う。
住友電工は今回、Genius社が国際協力機構のタイ事務所から受注した「モデル地域交通管制システムの構築を通じたバンコク都交通渋滞改善プロジェクト」の一部を構成する「①交通管制システム中央装置および信号制御ソフトウェア」および「②車両感知器」を受注。
タイ国内において豊富な信号機納入実績を持つGenius社の製品・技術と、日本国内をはじめタイ、ミャンマー、カンボジアでの信号制御プロジェクトから得られた経験・知見を持つ住友電工の技術を結集し、バンコク・戦勝記念塔(アヌサワリー)周辺地区の渋滞の低減と交通流の最適化を目指す。
住友電工は今後も、東南アジアをはじめとする各国の交通事情に適合した交通管制システムの提案・導入を通じて、都市の深刻な問題である交通渋滞の改善、快適な交通環境の実現に貢献してくとしている。
*2020年9月タイ運輸省発行「Transport Statistics 2018」より