住友電気工業は、3月30日、原子燃料工業(原燃工)の発行済株式の内、同社が保有する24%全てを、東芝の子会社、東芝エネルギーシステムズ(ESS社)に譲渡すると発表した。
株式の譲渡は、2018年度第1四半期までに完了する予定だと云う。
原燃工は、1972年、住友電工と古河電気工業(古河電工)との折半出資会社として設立。
PWR(加圧水型原子炉)/BWR(沸騰水型原子炉)二種類の軽水炉燃料を製造できる国内唯一の総合原子燃料加工メーカーとなる。
住友電気工業は、東芝と、原燃工が今後も高品質の原子燃料を安定的に供給、事業のさらなる発展を目指すとの観点で協議を進めた結果、今回、同社保有分を含めた原燃工の全株式を東芝が取得、100%連結子会社とすることに合意。
同様に原燃工の株式を保有してきた古河電工とともに、ESS社との株式譲渡契約を締結したとしている。
[原子燃料工業株式会社の概要]
(1)名称:原子燃料工業株式会社
(2)所在地:東京都品川区東品川2丁目2番4号
(3)代表者の役職・氏名:代表取締役社長 北川 健一
(4)事業内容:
軽水炉(PWR/BWR)用原子燃料の開発・設計および製造
軽水炉(PWR/BWR)の炉心管理サービス
新型炉 HTR その他研究炉用燃料の開発・設計および製造
原子燃料サイクル関連技術開発
原子燃料関連検査装置等の設計および製作
電子線照射サービス(滅菌/材料改質等)
(5)資本金:10億円
(6)設立:1972年7月
(7)大株主及び持株比率:
ウェスチングハウスエレクトリック英国ホールディング社 52%
住友電気工業株式会社 24%
古河電気工業株式会社 24%