住友商事九州、住友三井オートサービス(以下「SMAS」)、東海理化、dotDの4社は、同一ビル内に入居している企業間におけるカーシェアリングサービスの実証実験を開始したと、7月20日発表した。
テレワークの普及など働き方改革に伴い社用車での移動機会が減少しつつある中で、多くの企業で固定費削減のため、社用車の削減や使用分のみの利用料を支払うモビリティサービスへの移行ニーズがある。
利用機会の減少により稼働率の低下した会社所有の車を1社で管理・利用するのではなく、同じビルに入居する複数企業間でカーシェアリングを行うことで、社用車を必要とする企業の負担低減を可能にする。この取り組みは、企業間カーシェアリングにおける潜在ニーズの検証とサービスの構築を目的として実施される。
なお、住友商事九州とSMAS福岡支店によるシェアリングからスタートし、今後は参加企業とシェアリング台数の増加を予定している。
■実証実験の概要
1.期間・場所
2021年6月1日(月)~2022年3月31日(木)(予定)
博多管絃ビル(福岡市博多区博多駅前)
2.検証内容
① 企業間カーシェアリング
同じビル内に拠点を構える住友商事九州及びSMAS福岡支店のグループ企業2社間で平日の業務時間にて車両をシェアリングし、企業間カーシェアリングの事業性や利便性、ユーザビリティを検証する。参加企業数とシェアリング台数は実証期間中に増加することを予定している。
② システム面
車両の予約を実施するWebシステムを新規で開発し、東海理化とdotDが提供するスマートフォンアプリと連動させることで、鍵の施解錠を実現。取り組みを通じてシステムの機能やユーザビリティを確認しながら、事業化へ向けたシステムの構築を目指す。
③ リース満了車の有効活用
この取り組みではSMASのリース満了車をカーシェアリング車両として再活用する。将来的に会社所有の車をカーシェアリング車両として転用することで、多様な社用車の活用方法の実現を目指す。