住友商事は、台湾最大手の電動バスメーカーであるRAC Electric Vehicles(以下、RAC社)に出資することで、同社と合意した。
深刻な大気汚染が問題となっている台湾では、政府が再生可能エネルギー産業の発展に向けた諸施策に取り組んでおり、バスの電動化は政府が積極的に推し進めている施策の1つ。政府は、2030年までに路線バス約1万台・高速バス約5千台を全て電動バスに切り替える計画を発表している。
RAC社は、電動バスに係る台湾政府認証を取得している唯一の台湾企業で、電動バスに特化して開発・製造・販売を手掛けている。
また、電費性能(※)や登坂性能などに優れ、バッテリー稼働状況の遠隔モニターや操作ができる同社製バスの利点を生かして、電動バス関わる新たなサービスの開発にも取り組んでいく計画だと云う。
住友商事グループは、電動バス製造販売事業という新たな事業領域をベースに、RAC社と協業し、台湾国内の電動バスユーザー向けソリューションの提供など、電動バス周辺事業の開発に取り組んでいく。
また今後、需要拡大が見込まれる他地域への展開を図ることで、RAC社との連携を深めていくとしている。
※)電費性能:電気自動車が電力をどれぐらい効率良く利用して走行するかを示す指標。
[会社概要]
– 会社名:RAC Electric Vehicles Inc.
– 本社所在地:台湾・桃園
– 従業員:125名
– 事業内容:電動バスの開発・生産・販売
■RAC Electric Vehicles(日本語):http://www.racev.com/jp